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株式会社平塚家具
デリバリーチーフ
臼井誠さん(大垣市)

【2017年6月29日時点】

仕事で良いことがあったら
家族と喜びを分かち合い
仕事で失敗したときは
家族に癒しをもらいます


オリジナル家具の企画・制作・販売や修理、住宅のリフォーム・リノベーションの提案・企画・施工などを手掛ける株式会社平塚家具。「子育て支援エクセレント企業」(現:ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業)に認定され、その勤務制度も注目される企業です。デリバリーチーフの臼井誠さんは4児の父。お客様に完成した家具を届けています。

男性も利用しやすい
さまざまな勤務制度

 弊社はワークライフバランスが注目される以前から女性が働きやすい職場づくりが進められていました。家庭の事情に合わせた短時間勤務の制度を早くから導入しており、子育て世代の土日勤務の縮減も始めています。誕生月に1日休みを取得できるアニバーサリー休暇などもあり、プライベートも充実させられる環境が整っています。
 私には4人の子どもがいます。上から8歳の男の子、6歳の女の子、3歳の男の子、一番下は1歳の女の子です。アニバーサリー休暇や1週間の育児休暇を利用したこともあり、妻の出産時に上の子の面倒を見たり妻のケアをしたりしていました。
 デリバリーの業務は私を含めて2人。少人数の会社なので休んだ人の分は助け合って業務を進めています。

子育てへの参加が
仕事に活かされる

 家具の仕事は家庭的な感覚や女性目線が重要。客層も子育て世代の人がほとんどです。そのため女性従業員の支援はもちろん、男性従業員の育児参加も推進しています。
 デリバリーはお客さんが発注した商品を家までお届けする仕事です。店頭ではどうしても値段や見た目などに意識が向いてしまいがち。使い方などの提案は耳に入ってこないことも多いです。そこで配達員の私たちが改めて自身の家事の経験を踏まえセールストークをすることで説得力が増し、「これを買ってよかった」と顧客満足度がよりあがります。
 届け先に妊婦の方がいればまずはイスを組み立てて「座ってお待ちください」と配慮したり、以前買った家具にお子さんが傷をつけてしまったと相談を受けたら、「うちの子も傷をつけたことがありまして......」と話したりすることができ、子育ての経験が仕事に活かされていると感じる場面は多いです。

子どもたちが一番の宝物
家庭のことを考え過ごす日々

 家庭では日頃から料理を手伝ったり、保育園のお迎えに行ったり、風呂に入れたり、子どもの勉強をみたりしています。休日ももちろん子どもと遊ぶ時間を大切にしています。昼食や夕食の準備をしたり、妻と次女とショッピングに行ったりすることもありますよ。
 育児と仕事の両立は大変なことが多いです。しかしその分、子どもから得られるエネルギーはとても大きい。仕事で失敗したときやイライラしたときも子どもの寝顔を見るだけで癒されますね。反対に仕事で良いことがあったときは家族に伝え、喜びを分かち合っています。

子どもとの将来を楽しみに
家庭と仕事の両立に励む

 現代はさまざまな問題もあるので、子どもたちが元気に育ってくれればそれだけでいいと思っています。強いて言えば、自分の意志をしっかり持った大人になってほしいですね。
 将来の夢は4人の子どもの孫をみること。子どもが大きくなったら一緒に酒も飲みたいですね。ロードバイクを購入して自分の趣味も楽しみたいなと思っています。
 ワークライフバランスはまだまだ日本では意識が低いと思います。育児支援も十分とは言えず、名目だけの取り組みも多いように感じています。子どもを育てられない社会は50年後、100年後、破たんしてしまうのではないでしょうか。
 まずは一人ひとりが家庭と仕事の両立について考えてみることが大事。毎日仕事に追われている方こそ、休日に料理を覚えてみたりして子どもと一緒の時間を過ごすなど、ワークライフバランスの充実感、満足感を得てほしいですね。