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株式会社東洋
代表取締役
田端一盛さん(飛騨市)

イクメンが当たり前になる
そんな時代が来ているから
男女関係なく、理解し合い
仕事と家庭を両立できる
環境にしていきたい


ドア枠やサッシ枠など住宅用内装建材を製造・販売する「株式会社東洋」。その技術力で多くの住宅メーカーから信頼を集めているほか、「岐阜県子育て支援 エクセレント企業」(現:岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業)や「若者が選ぶ魅力的な会社100選」に認定されるなど、地域の雇用にも大きく貢献しています。代表取締役の田端一盛さんは、先頭に立って働きやすい職場づくりを推進してきました。

時代の移り変わりに対応
働きやすい職場づくり

 当社は1935年、国鉄高山線開通に伴い創業しました。現在はハウスメーカーや建材メーカー向けの、ドア枠やサッシ枠など住宅用内装建材を製造しています。いまでこそ男性50人、女性30人という社員の男女比ですが、地域柄や業種もあって昔は男性社員が中心。女性社員は現在の半分ほどしかいませんでした。
 社内制度を見直したのは2008年。全国的な少子化や飛騨市の過疎化、正社員・派遣社員・パートと雇用が多様化するなか、「仕事と家庭の両立」を基本理念に行動計画を策定しました。育児短時間勤務制度の導入や有給休暇取得の奨励、子育て支援手当の支給など、家庭を大切にしながら全力で仕事に向き合える環境づくりに取り組んだのです。こうした取り組みが評価され、2012年に「岐阜県子育て支援 エクセレント企業」に認定。2014年には「若者が選ぶ魅力的な会社100選」に選ばれました。

男女関係なく助け合い
安心して働ける職場に

 目標は東洋を「安心して働ける会社」に変えること。そのためには、女性にとって働きやすい環境が必要でした。以前は多くの女性社員が妊娠・出産を機に退職していました。しかし、育休と産休の制度を整えたことで、復帰する人は確実に増えています。また、子どものイベントや病気など、休暇が必要になるのは出産前後に限りません。有給休暇や時間有給休暇を取得しやすいかどうかも重要でした。制度を整えていても、言い出しやすい環境でなければ意味がありません。幸い、社員全員の理解と協力を得ることができ、業務をシェアし皆でカバーし合える環境になりました。現在では女性に限らず、男性も気兼ねなく休暇を取得できると好評です。なかには、長期間にわたる育児休暇を取得した男性社員もいます。

男性の子育て参加が
当たり前の社会になる

 「イクメン」という言葉をよく見かけます。女性が家にいて、子育てをするという時代から、男性も子育てに参加する風潮になってきています。私にも5歳と3歳になる2人の子どもがいますが、炊事や掃除などの家事をしたり、幼稚園への送り迎えをしたりと子育てに参加しています。家族と一緒過ごす時間を大事にしていますので、休日に一緒に出かけることが多いですね。大切にしているのは遊ぶ場所を変え、新しい経験を積んでもらうこと。私にとっても学ぶ機会になっており、子どもと一緒に楽しんでいます。
 もちろん、家族を養うには、仕事も大切。家族との時間は、全力で仕事に取り組むための活力ですね。仕事のために家庭を犠牲にするのではなく、仕事も家庭も両方大切。家庭が充実しているから、仕事も頑張れるんです。今はまだ男性が子育てに参加するのを特別に感じる人もいますが、いずれは「イクメン」なんて言葉は当たり前になると思っています。

働きやすい職場に必要なのは
社員同士の相互理解

 丸一日、もしくは数時間の休暇を取りやすい環境づくりに取り組んできた当社ですが、休む理由は子育てに限りません。兄弟や親族の用事で、どうしても休みが必要な時もあるでしょう。友人のために休む人もいます。祖父母や両親の介護も外せない事情です。一人ひとり、取り巻く環境や価値観は異なります。休まなければならない時にしっかり休み、休んだ分しっかり仕事に励む。助けられるだけでなく、前向きに仲間を支えようという気持ちがなければ、今の環境は保てません。
 限られた人員で仕事をしていますので、一人休めば誰かが負担することになります。だから、相互理解が大切なのです。休んだ人のために頑張るから、自分が必要とする時も気持ちよく休める。今、当社の社員たちはそんな思いで支え合っています。今後も、社員全員で力を合わせて、より働きやすい環境づくりを追求したいと思っています。