イクメン・イクボスページ

東清株式会社
施設管理課管理係
石川祐樹さん(中津川市)

【2020年3月 6日時点】

毎日がノー残業デーで
プライベートが充実!
家事も育児も、できることは
自ら率先して行っています


ごみの収集・運搬、浄化槽の清掃、下水処理場の保守・管理など、生活環境の保全を通して地域の生活を支え続けている東清株式会社。「会社は家族のようなもので社員とその家族を大切にしよう」という創業者の理念を受け継ぎ、従業員の声に耳を傾け、働きやすい職場環づくりに努めています。入社して11年目になる石川祐樹さんは、そんな会社の制度を活用しながら、家事・育児に積極的に関わっています。

妻との出会いで
仕事に対する姿勢が変化

 高校で硬式野球を経験し、大学からは軟式野球を頑張りたいと、地元の三重県津市を離れ、中京学院大学経済学部へ進学。就職活動では、自動車販売店から内定を獲得しました。しかし企業見学で感じたノルマの厳しさが想像以上で、大学で先生に相談。紹介してもらったのが東清だったんです。卒業間近の2月に会社を訪問したので、ぎりぎりの展開でしたね。土日休みという点に惹かれ、見学もしてから入社を決めました。
 入社2年目には結婚、翌年にはマイホームを建てましたが、さらに翌年には離婚を経験。なかなか私生活が落ち着かず、何のために働いているのか、行き詰った時期でした。「退職して地元に戻ろうか」とも考えていたそのとき、出会ったのが現在の妻です。当時、彼女だった妻のために仕事を頑張ろうと、モチベーションが上がるようになり、資格の取得にも積極的になりました。
 これまでに第3種下水道技術検定、下水道管理技術認定(管路施設)、第2種電気工事士、浄化槽管理士の資格を取得しています。中でも仕事に必須な浄化槽管理士については、受験に必要な費用を3回まで半額補助してもらえたり、合格したら報奨金として10万円もらえたりと、会社からのサポートがあり、ありがたかったです。
 現在は、下水処理施設のほか、企業や家庭にある浄化槽など、水処理施設の維持・管理を行っています。下水道技術検定に受かってから、一つの処理施設を任せてもらえるようになり、責任感が増しました。汚水がどういった状態なのかを計測して、汚れを沈殿させたり、微生物に分解させたりと適切な処理を施し、きれいな状態の水になるとうれしいですね。

店の料理を自宅で再現
「おいしい」を聞くために

 17時になると、タイムレコーダーの前には長蛇の列が。ほとんどの社員は17時~17時30分には帰社し、18時には完全に社屋が施錠されます。
 30分ほどで自宅に着くので、シャワーを浴びてから家事を始めます。夕食を作って、洗い物をして、4歳と2歳の娘を風呂に入れて、歯磨きをさせて、寝かしつけてと、多岐にわたりますが、苦ではありません。疲れている時は妻にお願いしますし、何より感謝してくれるので、やりがいがあります。野球で培った体力が活かされているかもしれません。
 父がキッチンに立つ人だった影響か、料理をするのは好きですね。大学生のころ4年間寿司店でアルバイトをしていた経験から、寿司は特に得意ですが、どんな料理でも作ります。外食で気に入ったものがあると、自宅で再現することも。妻は何でもおいしいといってくれますが、心の底からの「おいしい」を聞けた時は、「よしよし」と心の中でガッツポーズします。
 毎週水曜日は保育園が弁当の日。キャラ弁まではいきませんが、ご飯で似顔絵を作る日もあります。海苔だけ、チーズだけと長女はかなりの偏食で、自宅でも外食でもなかなか食べてくれないのですが、弁当は毎回完食してくれるんです。自分も幼い頃、偏食だったのであまり気にしてはいないものの、空になった弁当箱を見ると、喜びを感じますね。

仕事と家庭を両立しながら
ステップアップを目指したい

 全従業員90人のうち、男性が81人と男性の従業員の多い東清(平成31年4月1日現在)。私と同世代の男性従業員は妻の出産ラッシュで、ここ数年子どもの出生時に父親が取得できる配偶者出産休暇制度を利用する人が増えています。私も出産日と退院日の2日間利用しました。
 家庭の状況に合わせて休みを取得しやすい雰囲気で、次女が2歳児健診を受診する際は、長女の保育園のお迎え時間と重なることもあり、私が2歳児健診に次女を連れて行くことになったため、半日の看護休暇を取得しました。そのほか、家族も含めたインフルエンザ予防接種の費用補助、保育園から大学院生の子どもがいる家庭を対象に月額5000円~10000円を支給する子女教育手当など、子育てに関する制度は整っています。
 家族が会社に関わる機会も。わたしの子どもは未経験ですが、創業祭の餅投げには家族で参加している人は多いようです。
 年に数回行っているボランティア清掃は長女と次女を連れて参加し、同じく子どもを連れた同僚と交流を深めました。まちを走るゴミ収集車のボディーを子どもたちが描いた絵で飾る企画にも親子で加わり、貴重な経験をしました。
 経験といえば、福利厚生施設として会員制のリゾートホテルを利用できるので、子どもが大きくなったら行ってみたいですね。これからも家庭を大切にしながら、仕事ではリーダーにステップアップできるよう、成長していきたいです。