岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

悩んだり迷ったら、
勇気を出して誰かに相談を。
自分のやりたいことが見つかったら、
失敗を恐れずに挑戦を。
常にポジティブな気持ちを失わないで。
きっとどこかで道は開けます。


lady bell 中津川店 オーナー/NPO adorage 代表理事
吉村知訓(ちさと)さん(中津川市)

【2015年2月17日更新】

 エステサロン勤務を経て、2011年に弱冠23歳で、トータルビューティーサロンをオープンした吉村知訓さん。そして自身のつらい経験から、女性が気軽に悩みを相談したり、交流できる場所を作りたいと、2013年に女性支援団体NPO「adorage」(アドラージ)を設立。サロン業務の傍ら、女性の美を磨く講座や、子育て中のお母さんのためのイベントなどを開催し、笑顔で輝ける女性を増やすための活動を展開しています。

豊かな自然の中で過ごした青春。
その先で私を襲ったつらい経験。

 小学校5年生の夏、それまで暮らしていた名古屋から、父の実家がある中津川市福岡地区に移りました。福岡地区は中央に付知川が流れていて、美しい自然に囲まれた穏やかな町です。今では私の大切なふるさとですね。その町で高校卒業までを過ごし、名古屋の大学に進学しました。でもその後、思いもよらない事態が私を襲ったのです。
 高校卒業から交際していた恋人から、デートDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けるようになったのです。やがて、身体的にも精神的にも束縛され、大学を休学、中津川市で軟禁状態のような生活が始まりました。「なぜ逃げ出さなかったの?」と思われるかもしれませんが、その時はもう、DVのせいで思考がまひしていたのでしょうね。誰にも相談できず、相手の言うなりになっていました。

感謝の言葉と笑顔に力を得て、
新しい自分の道を見つけていく。

 そんな生活の中、女性だけの職場ならと、勤めを許されたのがエステサロンでした。そこでエステティシャンとして働くうち、お客様からいただく感謝の言葉と笑顔が、私に少しずつ力を与えてくれたのです。やがて、勇気を振り絞ってDVの相談窓口に駆け込んだことから、そのころ出会った現在の主人、事情を知った家族や友人、職場の皆さんにも助けられ、DVに支配された生活から逃れることができたのです。
 そんな私が強く思ったのは、女性の心のよりどころになるような仕事がしたいということ。そして、私が唯一生かせるのは、エステティシャンとしての経験でした。それまでの生活の反動のように勉強し、あちこちに出掛け、さまざまな人に出会い、アドバイスをいただき、2011年12月にトータルビューティーサロンをオープンできたのです。

女性の美しさと幸せをプロデュース。
活動の輪は広がって。

 「人は幸せになることを望まれて生まれる」「貴女の大切な人生、あなたを大切に考えて」。それはDVの束縛から抜け出そうとした私を、励ましてくれた言葉でした。私もその言葉を一人でも多くの人に伝えられるよう、活動したいと考えています。そこでサロンの仕事の傍ら、「女子力向上委員会」と題して、ヘアアレンジや耳つぼ、メイクなど、日常を自分でブラッシュアップできる講座を、各分野のスペシャリストを招いて、折々に開講しました。
 そのうちに、女性のライフスタイルをより良くしたいと考える同志が集まってくださって。2013年8月に、女性支援団体NPO「adorage」を結成しました。現在は、子育て中のお母さんが楽しんだり、リフレッシュできるイベントなどを開催しています。

頼もしい仲間と共に、
笑顔で輝ける女性を増やしたい。

 adorageのメンバーは、現在15人ほど。ベビ-マッサージの先生、ネイリスト、整体師など、さまざまなプロフィールの方がいらっしゃいます。そんなコミュニティーだからこそ、誰かの悩みを解決する方法をみつけたり、大きなプロジェクトを実行したり。可能性は膨らみます。そうして、笑顔で輝ける女性をどんどん増やしていきたいですね。
 私が自分の経験からお伝えしたいのは、悩みを一人で抱え込まず、とにかく誰かに相談して、SOSを発信して、ということ。あなたは決して一人ではありません。仕事については、好きなことでも人のためにできることでも、自分のやりたいことを見つけ、軸をつくること。そうしたら、失敗を恐れずに挑戦していくこと。失敗こそがよい勉強になります。そして、常にポジティブな気持ちを失わないで。そうすれば、きっとどこかで道は開けます。