岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

うまくいかずに
投げ出したい時もある
けれど、クライアントの笑顔や
認められるよろこびが
私を仕事に向かわせる


アピ株式会社 営業
市原知佳(いちはら ちか)さん(岐阜市)

【2016年3月14日更新】

健康食品・飲料のOEMメーカー(発注元企業の名義やブランド名で販売される製品を製造するメーカー)で営業の仕事に就く市原知佳さん。常に100もの新商品案件を抱え、商品を売るだけではなく、企画から開発・販売支援までを総合的にサポートしています。

この仕事が、自分を
大きく変えてくれた

 大学時代から、サプリメントに興味がありました。静岡の大学で4年間をすごし、大好きな岐阜に戻って就職がしたいと考えた時、サプリメントの開発に携われるという理由からアピ株式会社を選びました。就職活動はいわゆる「就職氷河期」の最中にありましたが、運命的なものを感じていたので1社に絞りました。
 自分で志望して就いた営業職ですが、大学時代までは人とコミュニケーションをとることが苦手なタイプ。人と話すのも億劫で、ほとんど家から出ないような時期もありました。営業職を希望したのは、そんな自分を変えたいという思いもあったのだろう、と今となっては思います。
 営業に配属されてから13年になりますが、人と関わることは今も得意とは思っていませんし、うまくいかず、投げ出したくなったことも数えきれません。ですが、お客さまによろこんでいただけるうれしさや頼られる幸せ、自分の企画が認められた時のよろこびが少しずつ積み重なり、今日まで仕事を続けられたと思っています。仕事が自分を大きく変えてくれました。

自分の進め方次第で
結果が変わることが魅力

 
 受託製造する品目は数千アイテム。すべての仕事がゼロから始まる企画・開発です。独自性のある商品が求められるので、市場が待ち望んでいるものを探り、それを実現する技術力を使って企画・試作し、顧客に提案します。商品化が決定すれば、品質確認・パッケージデザインなども含め、発売までの過程をクライアントとともに進めていきます。希望があれば、商品名やキャッチコピーの提案、また販売促進のためのツール作成や製品勉強会などの支援もしています。
 この仕事は、マーケティングのセンスや企画力、そのアイデアを実現させるために多様なスキルが必要です。求められる能力の幅が広く難しさもありますが、自分の進め方次第で結果が変わる、誰でも同じ結果には決してならないところが魅力。自分にしかできない仕事だという実感が、やる気へとつながっています。自由な発想で商品を企画し、実現する手段も自らで考えます。したいことに何でもチャレンジできる...そんな社風もありがたいですね。
 常に、100以上の新商品の案件を抱えながら業務をこなしています。考えることも膨大で苦労も多いのですが、同時に、商品化された時や販売が好調な時など、うれしさも多いもの。私にとっては1/100の案件でも、お客様にとってはたった1つの大切な案件である、そのことは忘れないように心がけています。

公私ともども、完璧を
求めすぎないように

 夫との2人暮らしですが、仕事を最優先にしてよいといってくれ、自分のペースで仕事にも家事にもあたっています。仕事は長く続けたいと思っているので、疲れた時は無理をしません。家事も同じで無理をせず、できる範囲のことをするようにしています。
 子どもがいないので、特に今は苦労無く公私両立しているのかもしれません。子どもを授かっても完璧を求めず、周りの人の助けを得ながら両立させていきたいと思っています。
 私にとってのリラックス方法は、週に1度、実家に帰って、ペットの犬と触れ合うこと。また、料理やお菓子作りが好きなので、平日でも夜にお菓子を作ったり、好きな海外の料理番組を録画しておいたものを観ることが息抜きになっています。

仕事を続けながら
子育てもしていきたい

 座右の銘というわけではないのですが、『自虐の詩』という漫画に出てくる「幸や不幸はもういい。どちらも等しく価値がある。人生には明らかに意味がある」という言葉に感銘を受け、時折、思い出しています。幸、不幸関係なく、歩んでいる人生そのものに価値があるというのは、肩の力を抜きたい時にぴったりの言葉です。頑張りたいのに頑張れなくて辛い時も、他人が羨ましくなる時も、この言葉を思い出すと「今のままの自分で大丈夫」と思えるので。
 子どもは欲しいですし、仕事もできれば続けたいです。我が社で子育てをしながら営業を続けた女性はこれまで1人もいないので、その最初の1人になりたいと思っています。会社の環境は整っているので、後は自分の環境とやる気だけかな。
 今は、はじめて自分の営業チームを持ち、部下5人と一緒に頑張っています。今年の売上目標を達成し、よろこびを分かち合いたいという夢もありますね。