岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

足るを知り、今の状況に感謝し、
目標に向かって生きる
その目標を仲間と連携し
一つひとつクリアしながら
まちづくりに取り組んでいきたい


多治見まちづくり株式会社課長代理・カフェ温土店長 ※現在は退職しています。
五島智明(ごとう ちあき)さん(多治見市)

【2016年3月14日更新】

地元産野菜を中心としたランチが女性に人気の「カフェ温土」。五島智明さんは、そのオープニングメンバーとして入社しました。6年目を迎えた現在は、店長としてマネージメントやメニュー開発などを任されています。また、多治見まちづくり株式会社の課長代理としても、八面六臂の大活躍。同社が経営するショップ「Omiya」の運営全般にも携わるなど、多忙な日々をすごしています。

先輩からの紹介で
新業務への転身

 前職は公的機関で働いていました。その時の先輩から「五島さんに向いているのでは?」と、「カフェ温土」がオープンスタッフを募集している情報を教えてもらいました。多治見まちづくり株式会社は創業したばかりで社員数も少なく、重要な仕事を任せてもらえるのも魅力でしたね。仕事の筋道を立て、新しく入ってくる社員のためのマニュアル制作などゼロからつくりあげるようなタスクがほとんどでした。しかし何ごとも前向きに捉え、がむしゃらに働いていたので困難に感じることはありませんでした。
 カフェ以外にも地域活性化やイベント開催と幅広い業務を担当するようになり、徐々に成長していく会社の中で自分の手がけたいこと、引き継いでいくべきこと、変化させながら整えていく必要のあることを考えてきました。最後まで責任を持ちやりきれるという点がこの仕事の醍醐味ですね。自分を信頼して役目を任せてくれる会社に感謝しています。

仲間と連携して
より良い日々へ

 多治見まちづくり株式会社では、決まった業務内容を担当しているわけではありません。例えばイベント開催にあたっては営業、チラシ作成、現場設営、会計管理、必要であればイベント当日の司会も手がけます。できることは何でもこなし、できないことは誰かに助けてもらうよう段取りをする。課長代理として会社の将来のビジョンを見据え、自分ができることには積極的に取り組むようにしています。
 これまでも大きな夢を目標にするというよりは、目の前の目標をクリアすることでまたその先に目標ができる。そのくり返しのイメージで仕事にあたってきました。一歩一歩の積み重ねで、いつの間にか大きな「夢」が実現すれば良いと考えています。現在はカフェスタッフから管理する立場となり、次のリーダーへすべてを任せられるよう計画を立てているところです。日々をより良い状態にするために、仲間と連携し少しでもベターな環境づくりを目指していきたいと思っています。

母として女性として
自分の時間も大切に

 プライベートでは、2児の母です。帰りが遅くなる日には、休日につくっておいた惣菜で息子が晩ごはんを用意してくれることも。「疲れているみたいだね」と、お風呂掃除をしてくれる時もあります。仕事に打ち込めるのも、子どもたちがいてくれるからこそ。時には完全に仕事から離れて、家族との時間を大切にするようにしています。
 人と接する仕事なので、休日には家事や趣味のクラフトに没頭し、1人の時間を大切にするようにも心がけています。あえて、家から一歩も出ないと決めて過ごす日をつくったりも...。
 とはいえ地域に密着した店舗でのサービス業なので、公私を完全には分け難いという面も。普段の家事がカフェ業務に、趣味がショップの商品展開につながるなど、今や仕事も生活の一部といった具合です。子どもともども、商店街の皆さんに仲良くしていただいていますしね。家でカフェのエプロンや小物をつくったり、オリジナルアクセサリーをつくって店のディスプレーにしたり、休みの日でも結局はお店に出向いて息抜きしている時もあります。

感謝を忘れずに
一つひとつ目標を叶える

 座右の銘は、「足るを知る」です。私は社員であり、女性であり、母親でありますが、1人でできることは限られています。スランプに陥った際は、ネガティブシンキングで自身にダメージを与えてはいけません。それよりも「足るを知り、今の状況に感謝し、目標に向かって生きること」。弱っている時には特に、自らにそう言い聞かせるようにしています。
 今の私があるのはこれまで出会った人々や環境のおかげ、その感謝の気持ちを常に大切にしていきたいです。そうして、「こうしたい」という目標を一つひとつクリアしながらこれからも働いていきたいと思います。