岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

生まれ故郷が大好き
旅をすること、食べ歩くこと、
道の駅を巡ることも好き
私の精一杯の「好き」を
たくさんの人に広めたい


道の駅加子母 前駅長
加納真弓(かのう まゆみ)さん(中津川市)

【2016年3月28日更新】

中津川市の最北端に位置する中津川市加子母。地域の9割以上を山林が占め、中でも標高1981.7mの小秀山は登山客に人気です。加子母トマトや飛騨牛など特産食材も豊富で、観光情報が集まる「道の駅 加子母」には、旅行客が数多く訪れます。ここで働く加納真弓さんは、一旦は地元を離れたのちUターンする形で帰郷しました。駅長見習いから仕事を始め、人の温もりやまちの魅力に触れることで、改めて故郷の良さを実感したそう。現在は駅長として精力的に情報を発信しています。

「喜んでもらえて良かった」
それがUターン直後の気持ち

 就職をする際、一度は地元を離れたんです。名古屋でブライダルの仕事を経験した後、転職してカフェで働いた時期もありました。しかし「やっぱり地元に役立つ仕事がしたい」と思い、実家に帰る決意をしました。高校生の頃に「道の駅 加子母」で2年間アルバイトをした経験があったため、その縁で駅長を務めていた社長から声をかけていただき、駅長見習いとして就職。帰郷した時の感想は、「地域の人からこんなに喜んでもらえるんだ」ということ。本当に温かく迎えてもらって、それが自分の喜びになり、やる気につながりました。地元のために働くのが楽しいと思えるようになったのは、そのおかげだと思います。駅長見習いを経て、現在は社長から正式に駅長職を引き継いでいます。

ご当地グルメやイベント情報など
加子母のあらゆる魅力を発信します!

 担当する仕事は大きく分けて2つです。1つめは、駅長として地域全体の魅力を伝えること。例えば、加子母は寒暖差が激しい気候ですが、そのおかげで野菜がおいしく育ちます。ミネラルたっぷりの加子母トマトや、粘り気あって食感がいい伝統野菜の西方いもなど、特産品が豊富なんです。それに、明治27年に建てられた芝居小屋「明治座」で行われる加子母歌舞伎やクラシックコンサートなど、ここだけのイベントも豊富。山が多いので新緑も美しいですよ。これらをWEBで発信したり、様々な地域を巡ってのPR活動もしたりしています。
 2つめは、売店責任者としての商品管理と発注業務。先ほどの特産食材も販売しますし、青森や秋田、沖縄など全国にある道の駅と交流し、各地の商品も扱っています。また、道の駅のスタッフが登山好きなこともあり、フレンドショップとしてアウトドアブランドの商品を販売。そのブランドのホームページでも加子母の商品を購入できるんです。

自分が成長できたのは、
関わってくれた人たちのおかげ

 地元の魅力を発信するにあたって、私には知識も経験も足りませんでした。しかし、道の駅に野菜を持ってきてくれる生産者さんやお客様と対話し、地域で活動する様々な人と触れ合うことで少しずつ成長できたんです。人とのつながりを通して扱う商品が増えたり、新たなPRに発展したり。私自身も野菜や食の知識、情報発信のための方法が身に付いてきて、学歴や経験がなくても、まちのために活躍できることが嬉しくなりました。道の駅には、岐阜市や名古屋市から訪れるお客様も多く、下呂温泉の行き帰りに立ち寄ってくださる方もいます。他のエリアで暮らす方に、加子母の魅力を知ってもらうのは本当に楽しい。だからこそ、私自身も他の地域に出向き、加子母の情報を積極的に発信したいと考えています。すべてが一期一会。ちょっとした出会いが、未来を変えるほどの可能性を秘めていると実感します。

仲間が欲しい、趣味を充実させたい
やりたいことは尽きません

 もともと旅をすることや飲食店巡りが趣味。道の駅を訪れることも大好きで、いつか全国を回ってみたいと思っているほど。だからこそ、プライベートでの経験がそのまま仕事に生きていると思います。どちらも常に精一杯楽しんでいますが、職場で同世代の仲間がいないのが悩みの一つです。同級生の中には、地元を離れたまま戻らない人が多くいます。私自身がUターンした時、温かく迎えてくれた加子母の人たちの素晴らしさを、同世代のみんなも知ってくれたらいいのですが......。田舎は閉鎖的なイメージを持たれることが多いですが、この地域で暮らす人は本当に優しくて、移住してきた人を快く受け入れ、新しいことにも積極的に取り組んでいます。その魅力を分かち合える人を見つけて、同じ目標に向かって活躍できる仲間を作りたいですね。具体的には、次の駅長見習いさんを大募集中です!