岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

「おもてなし」は
日本の伝統文化そのもの
おもてなしの心とともに
日々多くの方と出会える
とても尊い仕事です


了山 若女将
髙木美矢子(たかぎ みやこ)さん(御嵩町)

【2016年4月25日更新】

飛騨木曽川国定公園、鬼岩公園の中にある温泉旅館「了山」。この旅館の若女将として働いているのが、髙木美矢子さんです。家業である旅館業に就いて24年。心づくしのおもてなしとおいしい料理、自然あふれるロケーションに、全国各地から多くの人が訪れます。いつか娘と三世代で旅館を営む日を夢見ながら、今日も癒しを求めて訪れるお客様を、笑顔でお迎えしているのです。

旅行会社の添乗員から
家業である旅館の若女将へ

 私が若女将を務める旅館「了山」は鬼岩温泉にあります。温泉はリウマチ、切傷、高血圧症などに効能があるとされる、しっとりとした硫化水素泉ウラン鉱泉の泉質。建物の風情、お客様へのおもてなし、地元の食材を使った京風会席料理で大変ご好評いただいており、おかげさまで創業60年を迎えました。お客様のご期待に応えられるよう、私も若女将として日々業務に励んでいます。
 毎日の仕事は、フロント業務をはじめとしたお客様へのおもてなしや、了山で働くスタッフの管理、インターネット関連の管理や更新、広報関係、お客様への礼状やダイレクトメールの作成などです。
 家業を継ぐために観光関連を学びたく「名古屋ビジネス専門学校トラベル観光課」を卒業後、旅行関連の「㈱名鉄観光サービス」へ就職しました。ここでは、カウンター業務や添乗員の経験を積みました。その後、了山へと入り今に至っています。

お客様との出会いと
心が通じ合う瞬間の喜び
 

 この仕事をしていてよかったと思う事は、何といっても人との「出会い」。たくさんのお客様との出会いを重ねられることが私にとっての宝物であり、今の私を形成する大切な要素なのだと思っています。
 また、日本の伝統である「おもてなしの心」を大切にできる、それを仕事に生かせることはとても嬉しいです。全国各地からさまざまなお客様がいらっしゃいますが、何度も足を運んでくださる方がたくさんいらっしゃることがとてもうれしいです。お客様と気持ちが通じ合った瞬間は、女将という仕事に就いて良かったとやりがいを感じています。

「がんばりすぎないように」
日々をやり抜くということ

 現在は、父と母、夫、19歳の長女と17歳の次女の6人家族です。
もちろん仕事と家庭を両立していますが「がんばりすぎないように」というのが私のモットー。そんな思いでほどよくがんばりながら、毎日を過ごしています。休みの日は「百聞は一見にしかず」と気になる施設やお店へ足を運びます。
 また、毎日温泉に触れているおかげか、年齢を重ねても病気することなく元気に過ごせています。鬼岩温泉の泉質と温泉旅館という環境に感謝ですね。

いつかは親子三代で
おもてなしの心をいつまでも

 「了山」は、飛騨木曽川国定公園の鬼岩公園の中にあります。日本ラインにそそぐ可児川の源流にあり、豊かな緑と清流の優しい音が聞こえる場所に佇む旅館です。都会の方も、地元の方も、その美しいロケーションや温泉、そしておもてなしを期待して訪れてくださいます。
 将来は娘が仕事を継ぎ、親子三代で旅館を営んでいくことが夢です。「了山」に訪れてくださるお客様への感謝を忘れずに、また了山を支えてくれる大切なスタッフのみなさんに感謝しながら、これからも地域に愛される旅館づくりを目指していきます。