岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

前職の経験を活かして
ご満足いただけるおもてなしを!
多くの人に来訪いただき
川辺町を盛り上げていきたい


料理旅館かつや 女将
木澤美恵子(きざわ みえこ)さん(加茂郡川辺町)

【2016年4月25日更新】

地元の素材をふんだんに取り入れた、バラエティー豊かな料理が魅力の「料理旅館かつや」。女将の木澤美恵子さんは、常に全体を見渡しながら幅広い業務を進めています。旅館を盛り上げることで川辺町全体の発展につながればと願い、心をこめたおもてなしを続けています。

早朝から深夜まで
常に全体に気を配る

 「料理旅館かつや」の女将として、接客と経理、調理の補助、アルバイトさんやパートさんの面接、教育を担当しています。近くにボートの練習場があるため、ボート合宿で宿泊されるお客さまも多いですね。県外の企業や学生さんのチームが、15~30人で来られます。合宿の場合は早くて5時半、遅くても6時半には朝食をご用意します。夜は宴会があり、23時頃まで女将としての仕事が続きます。長時間になりますが、お客さまは接客にも料理にも期待されていますから気が抜けません。

前職の経験が育んだ
気配りと観察力

 前職は名古屋で看護師として働いていましたが、主人と出会い、川辺へ。2年ほど東濃病院に勤務してから、下麻生にあった「御食事処かつや」で働くことになりました。飲食系の仕事をするのは初めて。最初は厨房で料理の手伝いや盛り付けなどから始めました。義母の姿を見ながら接客や電話応対を覚えましたが、お客さまからお叱りを受けたことも度々あります。たくさんの方との出会いで成長できた、貴重な10年間でした。その後、川辺へ戻り「料理旅館かつや」の女将になりましたが、振り返ると外の世界で看護師として働いた経験は、現在の仕事にとても生きていると感じます。患者さんの様子を気にかけ、呼ばれる前に何を望んでいるかを考えて動くことは、旅館のお客さまに対しても同じです。女将として全体を見渡しながらも、目と耳をフルに使って、さまざまなところを注意深く観察するようにしています。また、常に情報を吸収するように心がけています。

感謝の言葉が前へ進む原動力
人と出会い、感謝される喜び
 

 女将の仕事の魅力はやはり人との出会いがあり、「ありがとう」と言っていただけることです。お客さまはもちろん、パートさんやアルバイトさんとの出会いもあります。メンバーはそれぞれの事情で変わっていきますが、かつてのアルバイトさんが遊びに来てくれるのはうれしいですね。大変な部分は、旅館業なので休みが少ないことです。高校2年生と中学3年生の息子がいるので、家族や友人と食事に出かける時間が息抜きになっています。また、忙しい分、仕事が終わってからの自分の時間を大事にしています。そうは言っても、お店の電話が常につながっているので、気持ちが完全に休まるというわけではありません。それでも、お客さまからいただくお電話が出会いの第一歩ですから、大切に考えています。常に手帳も持ち歩いています。

細やかな配慮で集客力を強化し
川辺町全体を盛り上げたい!

 私たち個人店の強みは、お客さまのご要望をお聞きし、可能な限り応えられることだと思います。気遣いでは大きなお店に負けません!食事処としては、団体弁当であってもメニューにこだわります。岐阜県産の素材を使用し、ボートなどの選手が食べることも考慮して、味や彩りだけでなく、ボリュームでも満足していただきます。旅館としては、県外からどれだけ多くの人が来ていただけるかが重要です。地産地消を念頭に、食材の生産地や流通管理を徹底して、素材の良さを活かしておいしく調理したいと思います。川辺町産のシイタケや飛騨川の魚など、地元の味を安心して食べていただきたいですね。また、新メニューも随時考案していきます。今後は、川辺町のさまざまなお店や施設とタイアップするなど、もっと連携していきたいです。地元で活躍してきた60代・70代の方からバトンタッチされるタイミングになりました。私たちの力で、川辺町全体が発展していくお手伝いができればと思っています。