岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

温かく見守ってくれる家族への
感謝を忘れることなく
一つひとつ経験を積んで
フレグランスアートの楽しさを
伝えていきたい


フレグランス講師
瀬上涼(せのうえ りょう)さん(瑞穂市)

【2016年4月25日更新】

カラーセラピー&フレグランスアートのレッスンの開催やイベントへの出店、オリジナルフレグランスの出品などを手がけるフレグランスアート講師、瀬上涼さん。女性サポート事業などを行う「株式会社idea」では、香りのコンシェルジュとしても携わっています。3人目のお子さんの出産を控え、バイタリティーあふれる人生を送っています。

子どもがいても
できることを

 「なにかをやりたい!女性のためのネットワーク」の副代表、「ぎふママの声をつなぐ情報誌 mamma*rete」の編集長、「働く&働きたいママののための情報誌わくわくWORK」のまとめ役、主婦活講座担当およびパソコンインストラクターなど、女性を応援するさまざまな取り組みをしてきました。それらの経験と共に、「香り」を通して日常の暮らしを彩るお手伝いする「フレグランスアート講師」として10年ほど活動を継続しています。出張講座や自宅レッスン、イベントへの出店やオリジナルフレグランスの出品などを行っています。
 瑞穂市のプライベートサロンSólやNPO法人「キッズスクエア瑞穂」での香りのレッスンもその一環。昔から香りに興味があり、調香について深く学びたいと思うようになりました。すでに結婚して子どもがいましたが、月に1回、夫に子どもを任せて名古屋の教室に通いました。5年をかけて講師の資格を取得。「子どもがいてもできることを少しずつ」の精神で活動してきたことが実りました。

くらしの中で
香りを楽しむ提案を

 プライベートサロンSólでは、お客様ご自身も気づいていない身体の状態を測定し、状態に合わせ、より心地よく過ごせるルームフレグランスを調合しています。例えば、やる気を起こさせるような香り、ストレスを和らげるような香りといったものや、冬ならばお正月に合う和の香りなど、くらしの中で香りを楽しむ提案です。アロマセラピーとの違いがまだ知られていないので、説明の必要性を感じています。天然香料を用いるという点は同じですが、トリートメントなど目的に合わせて香りをつくるのではなく、フレグランスアートは香りの組み合わせを楽しむことに特化したものなんです。お客様にとって好みの香りに出合える機会になることを願っています。「わぁ、いい香り!」と喜びの声をあげていただける瞬間が、この仕事の醍醐味です。数多ある香料を自在に操り、新たな香りを生み出せる点もフレグランスアートの魅力ですね。私自身が楽しいと思いながら仕事をしていると、お客様にもその楽しさが伝わるように思います。

子どもや夫
家族の協力に感謝

 ここまで続けてこられたのは、家族の理解があってこそ。子どもも応援してくれています。小学生の長女は料理が好きで、お弁当までつくってくれるんですよ。まだ子どもが幼いころに1週間のフランス研修がありましたが、その時は義母が熊本から駆けつけて、快く送り出してくれたんです。夫も家事や子育てに協力してくれているので、感謝の思いでいっぱいです。家庭と仕事、常にバランスが良い状態が理想だとは思いますが、偏ってしまう時期があっても人生を長い目で見てバランスが取れていればいいかな、と思っています。私自身、「なるようにしかならない」というタイプなので......。
あとは、バイオリンを弾く時間も私にとって大切な時間です。3歳から続けていて、大学のオーケストラではコンサートマスターを担当し、社会人オーケストラに所属していた時期もありました。バイオリンで自分自身を自由に表現する時間がリラックスタイムになっています。

経験がその後に
つながるから積極的に

 座右の銘は、父の口癖でもある「なんでも経験したもの勝ち」です。「私にできるかな?」と思うことにも積極的にチャレンジしてきた結果、たくさんの人に出会い、その後の人生につながってきました。例えば、子育てしながらスキルが身につけられると思い、はじめたパソコンインストラクターの経験が、その後のチラシ作成や編集作業などに活かせましたから。今、学んでいるフレグランスデザイナーのカリキュラムを終了して、オーダーメードのルームフレグランスをつくるのが夢。オリジナルの香りをお客様に届けられるよう、経験を積んでいきたいです。3人目が産まれたら、生活のリズムをつくり直す必要がありますが、柔軟に対応し、「できることを少しずつ」の気持ちで夢に向かいたいと思います。