岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

皆が活躍できる場を増やし
住民の顔がさらに見えるまちへ
読み聞かせやわらべうたを通して
コミュニケーションの大切さを伝え
豊かな子育てをサポートしたい


読み聞かせボランティア「かみふうせん」メンバー
「わらべうたの会あっぷっぷ」代表

則竹緑さん(笠松町)

【2017年11月17日更新】

笠松町内の公民館や小学校、福祉健康センターなどで読み聞かせをするボランティアサークル「かみふうせん」の設立当初からのメンバーで、現在は、「わらべうたの会あっぷっぷ」を主宰するほか、「わくわく広場」の運営や笠松町人権擁護委員を務める則竹緑さん。絵本やわらべうたを通して地域の子育てをサポートするなど、精力的に活動しています。「笠松町は地域の顔が見えるまち」と話す則竹さんは、地域住民が活躍できる場を増やしたいとまちづくりに力を注ぎます。

読み聞かせやわらべうたで
コミュニケーションを促進

 「かみふうせん」のメンバーとして笠松町の公民館や児童館、小学校などで読み聞かせをしています。公民館での読み聞かせでは年齢制限を特に設けていませんが、未就学児の子どもがほとんどで、参加者の年齢に合わせた絵本や紙芝居など選んでいます。 小学校では、授業が始まる前の10分間に「朝読書の会」をしています。
 読み聞かせと一口で言っても、聞き手の年齢やシチュエーションによって、選ぶ本はさまざま。2~3歳の子どもであればストーリーが短い絵本で見やすく、言葉がリズミカルなものを選びます。小学生の場合は、本のテーマを重視。読み聞かせを通して伝えたいことはたくさんありますが、親近感を持って耳を傾けてもらえる本を選んでいます。4カ月検診(福祉健康センター)でのブックスタートでは、お母さんを対象にオススメの絵本を紹介。読み聞かせや親子間のコミュニケーションの大切さなどをお伝えしています。
 「かみふうせん」との活動と並行して、平成22年には「わらべうたの会あっぷっぷ」を設立し、現在は中央公民館で月1回活動しています。申し込みは不要で誰でも参加可能。冬であれば正月や節分、夏であれば七夕など、季節のわらべうたを歌いながら体を動かし、親子でふれあうひとときを楽しんでいただいています。
 運営に携わっている「わくわく広場」では、地域の人々の趣味や特技を活かす場として、また多世代交流の場として、活用していただいています。小学生にさまざまな体験をしてもらいたいと、地域の人が講師を務め、「キッズクッキング」や「楽しい木工」、「ペーパークラフト」など22種類の講座を設けています。 
 笠松町は地域の顔が見えるまち。今後も地域住民が活躍できるような場所をつくっていきたいですね。

子育てをきっかけに出会った絵本
子どもの心に届く読み聞かせを

 幼少期から本が大好きでした。中学生になると、アーサー・ランサムなどの外国の児童文学にのめり込みました。
 読み聞かせに携わるようになったのは、「読み聞かせボランティア養成講座」への参加がきっかけでした。本を読むことは好きでしたが、絵本を手に取るようになったのは、子育てをするようになってから。本や作家に対する知識を高め、学生時代に取得した図書館司書の資格を生かしたいとの思いがありました。
 講座では、絵本の選び方などを中心に、読み方や声の出し方などさまざまなことを学びました。手法は読み手によって異なりますが、私の場合はごく自然に話すことを心がけ、声色を変えないように努めています。読み聞かせでの主役は本で、読み手ではありません。大げさに読んでしまうと子どもは本の内容よりも、読み手に集中してしまうのです。
 本の持ち方や見せ方なども重要なポイント。親子一緒の場合は読み手との距離を近く、保育所などで子どもが一人ずつ並んでいる場合は少し離れてなどと、場所やシチュエーションによって、聞き手との距離の保ち方を変えています。保育所などで読み聞かせをする際は、離れていても見やすいように、大型の絵本を用いることが多いですね。

設立から20年
活動の場を広く広げて

 「かみふうせん」が設立されたのは平成9年。当初はメンバーが5、6人と小規模で、年に数回、笠松町中央公民館で読み聞かせをしていました。読み聞かせの機会を増やしたいと積極的に地域に働きかけ、小学校での読み聞かせをスタート。次第に活動の場が広がっていきました。
 設立から約20年が経過し、現在は26人で活動しています。年1回、会の主催で「読み聞かせボランティア養成講座」を開催。外部講師を招いて開かれる講座は、新たな仲間を募るだけでなく、メンバーのスキルアップを図る好機となっています。
 活動が続けられるのは、地域の方から信頼していただいているからこそ。急なキャンセルをしてしまわないよう、メンバー同士で助け合っています。

自身の子育ての経験や反省を
地域活動に生かして

 我が子は現在社会人。子育て中は子どもとたくさんコミュニケーションを取るよう心がけてきましたが、「足りなかったかもしれない」と自身を振り返ることが多々あります。そんな思いが、現在の活動につながっているのかもしれませんね。
 共働きの家庭が多い現代。子どもと過ごす時間をつくることが難しいご家庭もあると思いますが、お母さんの一生懸命な姿を子どもは見て理解しています。過ごす時間が少ないからと心を傷めなくても大丈夫。その分、一緒に過ごすときは、話したり歌ったり、本を読んだりして、コミュニケーションをたくさんとってほしい。直接的な反応がなくても、子どもの心には必ず届いていますよ。