岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

「子ども1人を育てるには
大人100人の手がいる」
地域の人に支えられたから
次は私が恩返しを


ままプラザほっと 代表
寺田知利子さん(北方町)

【2017年11月17日更新】

旧北方町庁舎の近くにある一軒家を拠点に活動する「ままプラザほっと」。「北方町ファミリー・サポート・センター」として地域の子育て支援を担うほか、保護者同士の交流の場として広く活用されています。代表を務めるのは、寺田知利子さん。4人の子育て経験を「ままプラザほっと」の活動に活かし、スクールガードなどを通して地域の子育てに精力的に参加しています。

見知らぬまち・北方町へ
子どもを通じて地域活動に参加

 夫の転勤で、長男(現在24歳)が小学1年生のときに、小坂(下呂市)から北方町へ引っ越してきました。北方町に親類や知り合いがいなかったので、引っ越してきた当時は頼れる人がいなくて苦労しました。子どもを預けられる先もなく、3人の子どもを連れてショッピングセンターに出かけたところ、着いた瞬間に子どもが三方に走って行き、迷子放送で呼び出されたこともありました(笑)。
 子ども会やPTAなどに関わるようになると、次第に友人が増えていきました。活動に参加するようになって私自身も変わったように思います。学生の頃は、手を上げて発言したり人前で意見したりするのが苦手なタイプでしたが、いまはみんなでワイワイ楽しむのが大好き。とても社交的になったように思います。
 周囲に助けてもらったり悩みを聞いてもらったりして、救われたことも数知れず。子育て支援に関わるようになったのも、これまでいろんな人に助けられたから、私なりの恩返しがしたいとの思いからでした。

一人では子どもを育てられない
地域で取り組む子育てを

 子ども1人を育てるには大人100人の手がいる」といわれるように、1人で子どもを育てることはできません。地域が一丸となって、子どもを育てていくといった気持ちが大切だと考えています。
 「つどいの広場事業」を受託し、平成22年に「ままプラザほっと」の活動を始めました。平成27年からは、北方町の委託で「北方町ファミリー・サポート・センター」をスタート。現在は、9~17時(月曜~金曜日)で、遊び場を開放しています。どの時間もスタッフが常駐しているので、誰でも安心して遊びに来てもらえるのが魅力。子どもを持つ親同士が交流したり子育ての悩みをスタッフに相談したり、利用者の皆さんは思い思いに過ごしていらっしゃいます。
 スタッフは、乳幼児~社会人の子どもを持つ女性13人。「まるで、おばあちゃんの家に遊びに来たみたいでリラックスできる」「子育ての悩みや疑問を聞いてもらえて、スッキリした」などの声を聞くと、活動してきて良かったなと思います。
 大人向けのイベントも定期的に開催。これまで、「韓流大好きママ集合!」「ハンドメイドアクセサリーを作ろう!」などを開催し、クリスマス会など季節の楽しみもいっぱいです。
 さらに、毎月21日には円鏡寺門前市に出店するほか、小中学校の体操服やランドセル、通学バッグなどの不要となった学用品を無償で譲る「ほっとのわ」にも力を入れています。絵の具セットや習字道具などは全て揃っていなくてもOKで、鉛筆1本から寄付が可能です。
 活動モットーは、「楽しく」。利用者さんに楽しんでいただくにはまずは私たちが楽しんで活動しなくては意味がありません。代表として、利用者さんもスタッフも楽しめる環境を今後も整えていきたいと考えています。

スクールガードが縁で
授業参観時の託児をサポート

 「ままプラザほっと」の活動のほかに、約2年前から「スクールガード」のボランティアもしています。小学校1~2年生の下校の見守りをするもので、学校から自宅までの道を子どもたちと一緒に歩いています。これといって特別なことをしているわけではないのですが、下校を付き添うことで、保護者の不安が解消できるのであればと続けています。
 始めたばかりの頃は、「この人誰だろう?」と怪訝な顔をされましたが、今ではすっかり子どもたちと打ち解けています。「今日こんなことがあったんだよ」と話をしてくれるようになって、とてもうれしいですね。
 スクールガードの活動を通して地域の小学校との関わりが生まれ、「ままプラザほっと」として授業参観時の託児の依頼を受けました。託児所を設けたことで、授業参観後の懇談会に参加する保護者さんが増えたと、喜んでいただいています。

夢に向かって
それぞれの道に進む我が子たち

 子どもが小さかった頃は、「かけがえのない今を子どもと過ごしたい」と正職には就いていませんでした。一度だけ働きに出たこともありますが、子どもが頻繁に体調を崩すように。「子どもと一緒にいるべきなのでは」と思い直し、すぐに仕事を辞めました。
 子どものお小遣いは夫から渡すのが我が家のルール。私からお金を渡すこともできましたが、「毎日食事ができ、学校で使うノートなどが買えるのも、全てはお父さんが働いてくれているから」ということを子どもたちには知ってほしかったのです。
 子どもを4人育てるのは大変でしたが、上の子が子守りを手伝ってくれるなどのメリットもありました。長男と長女(22歳)は、現在社会人。ブライダルの専門学校に通っている次女(19歳)は、みんなで楽しむことが大好きで私に似ているところを感じます。末っ子の次男(17歳)は、岐阜農林高校で演劇部に所属。部活動に一生懸命の毎日を送っています。同じように育てたつもりなのに4人ともそれぞれ個性があっておもしろい。それぞれが好きなことに打ち込み、輝いている我が子を見ると、「若いっていいな」と元気をもらえます。