岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

大切なのは人と笑顔
家族への感謝を忘れずに
自分らしく活躍する人を支援する
「笑顔を作る」サポーターを
目指して


ほっぺの会 代表・Hoppeスタイル.1st校 校長
伊藤惠(いとう めぐみ)さん(岐阜市)

【2018年2月27日更新】

子育てと食育を結び付けた講座を行う「ほっぺの会」の代表と、「キャリアトランプ」を使った人材育成をする「Hoppeスタイル.1st 校」の校長を務めるのが、伊藤惠さんです。女性の活躍応援団として、たくさんの人が笑顔で輝くためのサポートを行っています。

さまざまな講座を開講
笑顔で働く人のサポートを

 「ほっぺの会」では、食の知識を学びながら普段の食卓にも活かせるレシピを実践する食ナビクッキングや離乳食クッキング、ジュニアクッキングマイスター講座など、栄養学を中心にした食育をテーマに活動しています。また、2017年1月に「Hoppeスタイル.1st校」を開校。ゲーム感覚で自己分析をする「キャリアトランプ」の認定講師としての資格が取得できる認定校として、キャリアアップのためのさまざまな研修をしています。
 講座や研修を通して成長していく人を見られるのが、この仕事の魅力です。食育を学んで、心にゆとりができたお母さん、「キャリアトランプ」で新しい自分を再発見し、未来に向かっていく女性など、たくさんの人が笑顔になるのを見ると、私もうれしくなります。

食育の母親講座を実施
ほっぺの会を立ち上げる

 以前は営業として、食育に関わる仕事をしていました。食育基本法が施行される少し前の2002年に、有志で地域の学校をめぐり、食育についての劇を上演したのです。その頃から会社での仕事とは異なる活動が増え、今の仕事が、自分らしさを活かせているのか、自分が本当にしたいのは何かと悩むようになりました。その時に出合ったのが、「キャリアトランプ」を開発された吉居理奈子さんの人材育成講座です。「輝く女性」の「輝く」というキャッチフレーズにひかれて受講を決めました。当時はまだ手作りだった「キャリアトランプ」の講座を受けて感じたのが、「子育てと食育を結び付けた活動がしたい」ということでした。
 2010年に近くの児童センターの協力を得て、食育の母親講座を実施しました。その講座に参加した人々からもっと講座の回数を増やして欲しいと要望があり、その願いに応えるため同年に立ち上げたのが「ほっぺの会」です。2011年から3年間は市の市民活動支援事業の採択事業として、会を成長させていきました。長年勤めた組織を出るのは不安でしたが、「キャリアトランプ」による自己分析で「自分を活かしてできること」を発見し、自信をもてたのがほっぺの会立ち上げに繋がりました。新しい一歩を踏み出すための手助けになる「キャリアトランプ」をたくさんの人に伝えていきたいと、現在は、キャリアトランプ認定校の「Hoppeスタイル.1st 校」にも力を入れています。
 私は笑顔が大好きなので、たくさんの人が笑顔できらきら輝けるようにサポートをしていきたいです。笑顔、成長、輝きをキーワードに、頑張る人々のライフスタイルを「食と心」で応援することで、手に入れたい未来に向かって歩んでもらうことを目指しています。

感謝の気持ちを忘れずに
家族の理解を得て活動を

 県外で仕事がある日は車で駅へ送迎をしてくれたり、家を出る際に「頑張って」と声をかけてくれたり、家族はとても協力的です。まだ子どもが幼かった頃は、活動の度に母や義母に子育てのサポートをお願いしていました。その際に心がけていたのは、感謝を忘れないことです。母たちに子どもの相手をしてもらった時間に、私がどんな活動をして何を学んだのか、どのような反響があったのかを毎回報告し、必ずお礼を伝えました。そのおかげで、活動についての理解を得られたのだと思っています。
 私が子育てをしていたのは、今とは違って、専業主婦の割合が多かった時代です。外で働くことについて否定的に言われた際は、「お母さんは人のために働いているんだよ」と長男が味方をしてくれました。家族の理解があったからこそ、気兼ねなく活動に力を注ぐことができました。

未来への流れを作る
自分だけで終わらない輪を

 今後は、「ほっぺの会」と「Hoppeスタイル.1st校」を組織として大きくしていきたいです。それに向けての課題が、講座や研修を担う講師をもっと増やすことです。私は講師として活動するだけでなく、今後は講師を育てていきたいと考えています。せっかく形にできた活動を、自分の代だけでは終わらせたくありません。サポートを受けた人々が、さらに次の世代の夢をサポートしていく、という未来への流れを作りたいです。支援のバトンがつながって、成長する組織や人々が増えていくことを願っています。