岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

子育てと仕事の両立は
難しいけれど、
働く環境を整えることで
個人のペースで作業しやすい
新しい働き方を提供できました


Connect biz代表
大杉亜希(おおすぎ あき)さん(各務原市)

【2018年3月 9日更新】

「子育てを中心にしながらも働ける環境を作りたい」。そう願い、Connect biz(コネクトビズ)を立ち上げた代表の大杉亜希さん。小さな子どもを持つ母親が個人事業主として自分のペースで働き、無理のない範囲で社会に貢献できるようサポートしています。「作業場へは子ども連れで来ていただいてかまいません。集まった母親たちと協力しながら、自分の目の行き届くところで子どもを見守れるため、無理なく仕事に挑戦できます」と大杉さんは笑みを見せます。

自身の子育て生活を通して
新しい仕事環境作りを決意

 Connect bizを立ち上げる前は、大垣市内で金融系のシステムエンジニアをしていました。結婚を機に退職。その後、人材派遣会社へ再就職し、総務部マネージャーを務めました。出産のため一時仕事を離れましたが、産後に再び戻り働き始めます。ですが、働く中で育児との両立の難しさにぶつかりました。子どもの急な発熱などの休みで職場にかける迷惑をその他の時期にカバーしようと奮闘しますが、子どもに対して余裕がなくなっていく自分に限界を感じ、仕事を辞めることにしました。
 「働くこと」から一旦退き、自分自身を見つめ直す時間ができました。そんな中で感じたのが、「自分と同じように、育児を中心にしながら働ける場所を探している母親たちがいるのではないか」ということです。優秀な知識や技能を持っていても、子育て中心の生活をしながらゆっくりと働ける場所は少ないものです。心のどこかで「働きたい」という意思を秘めながらも諦めてしまっているのではないかと思いました。子育てする母親がそれぞれのペースで働ける環境を作ろうと、立ち上げたのがConnect bizでした。

個人事業主をサポートして
働くチャンスを提供する

 2012年12月に個人の事務請負として独立し、2013年4月からConnect bizを本格的に稼働し始めました。「仕事(biz)をつなぐ(Connect)」という意味を屋号に込めています。
 子どもの事情で仕事を休むのが後ろめたくて働けなかったり、離職からかなり時間があいてしまったりと一人ひとり、さまざまな事情を抱えています。それでも「働きたい」という思いは共通です。子育てしながら、無理なく個人事業主として仕事を続けられるようサポートしています。
 Connect bizの主な仕事内容は、事務代行です。経費の入力、チラシやウェブサイト、ロゴの制作などをしています。子育てする作業スタッフが多いため、女性の意見を活かしやすい美容系や飲食、育児に関する企業・団体からの依頼が多いです。2016年度までで338人にご利用いただきました。
 個人事業のメリットは、自由に働けることや、自身の得意な分野で活躍できることなどです。また、企業側としても優秀な人材に依頼できる良さがあり、win,win(ウィンウィン)の関係が築かれています。

作業スタッフ同士でカバー
育児をしながらスキルアップ

 「個人事業主って具体的に何をすれば良いの?」「スキルがきちんと活かせられるか心配」など、最初は不安があるかと思います。Connect bizでは、登録制の作業スタッフ複数人で一つの業務にあたり、やむを得ない休みが入ってもカバーし合っています。仕事を通してスキルアップでき、自信もついて仕事の幅が広がっていきます。依頼者から「打ち合わせで、やりたいと思っていることを丁寧に汲み取って、チラシやウェブサイトなどで、きちんと形にしてもらえた」と、うれしい言葉を頂きました。
 私の自宅を作業所としているため、子ども連れでの出勤が可能です。母親全員で子どもの面倒を見ながら作業でき、自宅でも仕事ができる人は、持ち帰って続きをしても良いです。
 なお私自身は、プロジェクト発足時に関わったことが縁となって、現在は利用登録会やスキルアップイベントなどに携わっている「ユメココマッチング」の事務所で作業をすることもあります。「ユメココマッチング」は高齢者支援や家事代行を求めるクライアントと、勤務可能な登録スタッフをマッチングする業務を担っています。

人の輪ができてつながる
事業拡大を目指して励む

 仕事でさまざまな人とつながり、縁ができて、新たな仕事を任せていただける場合があります。どのような作業内容にも柔軟に対応することを心がけています。自分を律し、見栄を張らないことも大切です。また、自分のやりたいことを周囲に明確に伝え、困ったときは助けを借ります。ときには、家族にも支えてもらいながら仕事を続けています。
 子どもと遊んでいるときが何よりの息抜き。触れ合えるのは幸せですし、子どもにとっても作業スタッフの子どもと交流し、年代の異なる友だちができてうれしそうです。仕事に没頭するのも、良い気分転換になっています。
 いずれは、どこかに事務所をかまえてみんなで集まれるようにしたいです。また、働いている間に得た収入内で子どもを安全に見守れるサービスも考えていきたいですね。東海3県まで活動の輪が広がり、いろいろな業種の企業や団体ともつながっていけるよう勤しんでいきます。