岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

良い人材が集まることに喜び
「おかげさまで」
感謝の気持ちを忘れずに
会社の未来のため、
次代が育つ仕組づくりに
力を注ぎたい


株式会社羽島企画 人事部長
吉原りえ(よしはら りえ)さん(羽島市)

【2018年7月17日更新】

女性の特性を活かして主婦仲間と立ち上げた、株式会社羽島企画。20年を経て、365日24時間安心を提供する、「トータルケア」を推進する総合福祉グループへと成長しています。2人の子育てと両立しながら、会社を支えてきたのは、人事部長の吉原りえさん。現在はグループの未来を担う人材の育成・確保に尽力しています。

「週に数時間なら働いてみよう」
短時間勤務で子育てと両立

 「1時間でいいから働いてみない?」。専業主婦として子育て真っ最中のころ、知人から紹介され、羽島企画に出会いました。友人と一緒に話を聞きに行き、面接では「あなたたちのやりたいことを取り入れていいよ」と社長から声をかけてもらいました。「掃除だったら、私にもできるかな」と週に数回、短時間のつもりで働き始めたんです。
 社長と一緒にハウスクリーニングをしたときもありました。雑巾の角を使って隅を磨くといったきれいなワックスがけの仕方は、社長から教わったんですよ。会社に子どもを連れてきて、社長に面倒を見ていてもらった日もありました。社員数の増えた現在では、社内に保育園が設置され、0歳児からお子さんを預けて働いているパパ、ママがたくさんいます。
 入社後1年ほど経ってから、経理の業務を任せられるようになりました。前職で労務関係の仕事をしていたものの未知な点が多かったので、商工会議所の方や労務士、税理士の先生方に教えてもらいながら覚えていきました。

採用活動のほか職員のケアも
働きやすい職場づくりを

 1年前には人事部に転属になりました。学校や職業訓練校に行って企業説明をしたり、面接をしたりと、採用関係の仕事を担当しています。平成30年度は4人が新卒として入社予定です。さまざまな職業があるなか、福祉という仕事を志してくれたこと、数ある福祉関連企業の中から羽島企画を選んでくれたことがとてもうれしいです。
 職員らが「寄り添う介護、思いやりをカタチに...」という会社の理念を、自らの仕事に生かして取り組んでいる姿を見ると、「良い人材が集まってきてくれたな」と喜びを感じます。
 仕事で悩んでいる人がいると聞けば、本人と面談します。人間関係や介護という職種ならではの苦労など、壁にぶつかるときもあります。事業所がいくつかあるので、時には配置換えもしながら職員一人ひとりが働きやすい環境を整えています。
 専門の就労支援相談員が定期的に各事業所を回っているので、相談員から得た話を元に、本人と話し合う場合も。さらに全社員から毎月提出してもらうレポート内の意見、要望について幹部会で審議し改善に取り組んでいます。

次の作業を考えて行動
趣味が働くやる気を生む

 人と人とのつながりを大切にしようと、色々なところへ出向くようにしています。子どもが幼かったころには、「家へ帰った後、疲れたという言葉を口にしてはいけない」と教わりました。子どもにとって、仕事は疲れるものとインプットされてしまうからです。仕事に対する夢を奪わないよう、気をつけていましたね。
 家庭と両立できるよう、家事は手を抜かないようにしています。帰りが遅くなる日もあるので、掃除や夕食など、すべて朝終えてから出勤します。「次に何をするか、考えて行動しなさい」という亡き母親の言葉が、活かされているのかもしれません。
 仕事を終えた後、週に2回のジム通いを10年間続けています。週末はテニスをしたり、旅行に行ったり。週末の弾丸ツアーで、去年はシンガポールや済州島、香港などに行きました。韓流ドラマも好きで、よく観ています。こうした楽しみが、働くやる気につながっていると思います。

ゼロからつくり上げる喜び
新企画への参加にも意欲

 地域とのつながりを重視している羽島企画では、定期的にイベントを実施。大学生の息子は、ボランティアとして時々参加しています。こうして社員の子どもたちが手伝いに来たり、スタッフとして就職したりする例は少なくありません。幼いころ一緒に会社へ来て、親の仕事ぶりを見ていた影響かもしれませんね。
 座右の銘は「おかげさまで」。入社間もないころは、休憩時間に社長とよく雑談をしていました。社長は主婦の立場、母親の立場をよく理解してくださり、相談を通してリラックスできました。「ご縁があって、働かせていただいている」という気持ちを、これからも大切にしていきたいです。
 仕事の面では、人材育成が使命。次代が育つ仕組みづくりをしていきたいです。数人の社員しかいなかったころから、羽島企画に携われて本当に光栄です。ゼロから一つずつつくり上げていくのが好きなのだと思います。会社でまた新しいプロジェクトがあったら、参加してアイディアを出していきたいですね。