岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

自分自身働き続けていたい
これからは働く人それぞれの
置かれた立場に配慮して
毎日の活力を見出していく


三井住友信託銀行岐阜支店 コンサルティング営業課長
平田江理子(ひらた えりこ)さん(岐阜市)

【2019年6月14日更新】

出産を機に、一度は仕事から離れた平田さん。証券会社で働いた経験を活かし、2001年から三井住友信託銀行で営業職として勤務。現在はコンサルティング営業課長として、課員を率いています。

母親の働く姿を見て育ち
営業の仕事が大好きに

 出身は九州で、大学卒業後、地元で証券会社に就職。その後、大阪府内に異動となり、結婚、出産を経験しました。第一子出産時に証券会社を退職。業務がハードなこともありますが、当時は産休、育休が当たり前ではなく、経験している先輩もいませんでした。
 出産後、子育てをしながら銀行で事務のパートなどもしましたが、やはり、もともとしていた営業の仕事がしたいと、2001年34歳のとき、旧 中央三井信託銀行(現 三井住友信託銀行)の試験を受け、中途社員採用されました。母親も銀行員で、子育てをしながら働いていたので、働き続けるというのが当たり前の環境でした。
 三井住友信託銀行が「証券外務員」という、投資信託などを販売できる資格をもった人材を求めているとのことで、思い切って挑戦したんです。子どもが1歳・3歳・5歳でしたが、勤務時間は10時から17時だったので、「これなら頑張れる!」と思いました。大阪の支店で採用後は、中途社員にも丁寧に仕事を教えてもらえ、営業の業務にあたりました。証券会社と雰囲気の違いはありましたが、お客さまに対してお話しする内容は変わらず、へだたりなく慣れていくことができました。やっぱり、働くことは、私にとって生きがいだなって思います。

夫の転勤がきっかけで
東海地方への異動が決定

 夫が名古屋に転勤になり、2003年、私も名古屋営業部に転勤をさせてもらいました。約9年、名古屋で勤務し、その後は四日市支店で2年。いろいろな地域で経験を積ませてもらいました。岐阜支店にきて、2019年の7月で丸5年になります。最初は資金の運用相談や店頭営業の業務を経験。1年ちょっと前に店頭営業全般を統括する課長に昇格しました。営業だけでなく、事務も一括して管理する立場になりました。営業経験はありますが、事務については非常に業務範囲が広いので社内のベテランに教えてもらいながら知識を積み上げているところです。得意な営業分野では、自分が感じてきたお客さまとやりとりすることの喜びや、やりがいを課員に伝えていきたいです。

広い視野をもって
人材育成に努める

 若手教育は、見守ることと厳しく指導するところのバランスが重要です。銀行業務はお客様のお金を扱うので、厳しさも必要。しかし、厳しく指導するだけではなく、一人ひとり良い面も持っているので、それぞれの個性を大切にするよう心がけています。例えば、課のメンバーには、それぞれプライベートがあり、そこでの悩みや問題もあります。子育てされている方や介護をされている方、そして所帯を持たない方や夫妻みずいらずの方等、一人ひとり違うということをしっかり理解したうえで、全ての環境・境遇を認めあい、皆が一緒に、素晴らしい職場を作っていけばいいのだと思います。
 働いていると落ち込むこともあります。そんな瞬間に気付いてあげたい。また、他人から褒められるのも大切ですが、自己肯定できることも重要。「ここは頑張った」「これができるようになった」と、自分を振り返ることができるような働き方をしてほしいです。それが次の日への原動力にもなりますから。
 お客さま中心だった仕事から、いま、私はお客さまと全課員の働き方まで見守っています。それぞれを尊重しながら、認め合いながら仕事ができる課にしていきたいです。

子育てが一段落した今
見分をより広げていきたい

 一番下の子どもが大学生になり、気持ちが少し楽になりました。課長となると仕事に対する拘束時間は長くなりますが、家事はうまくバランスをとりながらしています。店で買う惣菜を取り入れたり、子どもに頼ったり。すべて自分で抱え込むと、どうしても無理が生じますからね。子どもが小さいころは、シルバー人材センター、ファミリーサポートなどいろいろなサービスを利用していました。いまの目標は、毎朝、最高のコンディションで出社すること。体をしっかり休めていい状態でいることで、周りへも良い影響になると思っています。
 平日は仕事中心ですが、休日はレシピを調べて材料をそろえ、好きな料理を作り、食べることを楽しんでいます。子どもの受験も終わったので、長く家を空けられるようになり、長期休暇中は旅行も楽しんでいます。美術館に行ったり、映画を見たりすることも好きですね。大阪時代のママ友とは、今も付き合いがあり、たまに集まって子どもの成長の話をしたり、自分たちの仕事のことを話したりもします。「大変だったけど頑張ったよね」なんて話しています。
 今後は銀行業務のほかにも興味を持ったことを色々勉強したいですし、人生をもっともっと楽しんでいきたいです。