ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~
社会福祉法人吉城福祉会(飛騨市・福祉)
【2020年7月 6日 更新】
- 年休取得率55%以上
- 多様な休暇制度
- 所定外労働時間(月平均)10時間以下
- 女性の育児休業取得率75%以上
- 育児中の多様な働き方
- 育児や介護による退職者ゼロ
- インターンシップ
- 地域連携
- 女性管理職登用
従業員数/男性21名 女性113名 計134名 ※2019年12月現在
エクセレントPOINT
①休暇を取得しやすい職場の雰囲気づくり
②人員配置の工夫により業務の効率化
③妊娠から育休後の復帰まで丁寧なサポート
安心して育休後に復帰できる職場
吉城福祉会では、年休取得促進に関する目標を掲げ、自社ホームページ上に掲載。毎月の年休の取得日数を部署ごとで管理し、実績が少ない部署には取得を促すことで、取得率アップにつなげている。
また、一部の施設には専属の会計担当者を配置。広報部門では、広報誌やホームページの制作などを担う専任の職員を配置し、各職員の負担を減らすことで作業の効率化を図っている。人材育成の面では、経験豊富な職員が多くの若手職員を指導できるように、施設間の人事交流を積極的に実施。
産休・育休取得者には、妊娠、出産、育児の際に利用できる制度をまとめた資料を作成し、利用者が制度を有効に活用できるようサポートしており、過去4年間に妊娠、出産、育児の理由で退職した職員は0人。3人の子どもを育てながら介護士として働く菅沼由香里さんは、「育休後のフォローをしっかり行ってくれるので、安心して休むことができた」と職場の対応に感謝している。
また、人材確保対策として、職員の紹介によって新規雇用につながった場合、一定の条件により紹介者に奨励金を支給。2018年度は2人の採用につながった。
地元住民と夏祭りを開催するなど、地域貢献にも力を入れる。ひとり親家庭や共働き家庭を支援するため、子どもたちに放課後の食事や学習などを通じた交流の場を設ける事業を飛騨市の委託を受けて実施。学校の宿題のほかゲームを行うなど、子どもたちが楽しめる環境を提供している。

3人の子どもを出産し、子育てしながら介護士として働く菅沼由香里さん(右)は「安心して職場に復帰できた」と感謝している。

ひとり親家族や共働き家庭の子どもが一人で食事をすることがないよう、職員や同年代の子どもたちと一緒に夕食を食べる場を提供。