ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~
医療法人梶の木会(可児市・医療機関)
【2023年3月30日 更新】
- 年休取得率55%以上
- 多様な休暇制度
- 所定外労働時間(月平均)10時間以下
- 女性の育児休業取得率75%以上
- 育児中の多様な働き方
- 育児・介護休業取得促進・復帰支援
- 保育・子育て支援
- 女性管理職登用
従業員数/男性4名 女性40名 計44名 ※2022年12月現在
エクセレントPOINT
①地域連携や社会貢献に尽力
②各職員のそれぞれの長所を伸ばす人材育成システム
③短時間勤務と認可型未満児保育園併設で仕事と子育てとの両立を支援
医療業界の地域貢献と柔軟な働き方を実践
可児市で梶の木内科医院を運営する梶の木会は、地域社会への貢献に尽力。災害発生時に施設を避難所として利用できるよう市に働きかけ、2022年に市長、地元の自治連合会長と協定を締結した。また、太陽光発電や蓄電池の設備を導入し、大規模災害時にも最低限の診察や治療ができるBCP対策も行った。
外国籍市民の新型コロナウイルスワクチン接種を促進するため、市と連携して集団接種を7回実施。市内の外国人延べ900人余りにワクチンを接種した。日本語の接種券や問診票しかなく、手続きに戸惑う問題を解消するために翻訳スタッフの協力のもと、英語、ポルトガル語など複数の外国語で対応。接種をスムーズに行った。
その他の地域貢献として、子どもが医療の職業体験ができるイベント「梶の木内科キッザニア」を19年に開催。梶尚志医院長は「子どもが医療関係の仕事について知れるのは貴重。職員の子どもも参加し、親の職業について理解を深められた」とコロナ収束後の再開を検討する。
子育てをしながら勤務している医師もいることから、仕事との両立に注力。他の事務スタッフ、看護師のライフステージに合わせて、産休・育休制度や時短勤務などを導入し、スタッフが働きやすい環境を構築。また、事務スタッフの個々の長所を伸ばすことができるように業務を任せ、やりがいや楽しさを感じながら成長できる環境が整う。事務職も兼ねる管理栄養士の山田奈美さんは「一人一人の提案を生かして、1人2役以上をこなせば仕事の効率が良くなり、できることも増えて成長につながる」と話す。

事務職も兼任する管理栄養士の山田奈美さん(右)は「1人2役以上をこなせば仕事の効率が良くなる」と語る。

2019年には子ども職業体験「梶の木内科キッザニア」を開催。