ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社十八楼(岐阜市・飲食、宿泊業(旅館))

【2023年3月27日 更新】

  • 多様な休暇制度
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 介護休暇・休業取得実績
  • 育児中の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 保育・子育て支援
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性53名 女性79名 計132名 ※2022年11月現在

エクセレントPOINT

①ICT活用により業務を効率化
②育休中の社員も参加できる親子参加型行事などの開催で円滑な職場復帰を支援
③旅館の枠を超え、地域の子育て支援や宿泊業におけるWLBの取組み発信にも注力

ICT活用で業務効率化とサービス向上を実現

 十八楼では、時間外労働を抑え、効率的で質の高い業務を行うため、予約、精算中心だった従来の基幹システムを、レストランのドリンクオーダー、清掃の指示など周辺業務も連携した新しいシステムに更新。従来は紙で行っていた業務を、各自に配布されたスマートフォンやタブレット端末から行えるようになり、手間・ミスともに大幅に減少した。トータルで1日あたり25.5時間の余剰業務を削減でき、業務効率が飛躍的に向上。お客様へ向けたサービスに集中できるようになり働きがいにつながっている。プロジェクトチームの経理部後藤ひとみ課長は「システム更新をきっかけに、業務改善の意識が高まっていると感じる。ES・CSともに向上するような取組みを今後も継続していきたい」と語る。
 社員の育児支援として、育児休業中の社員に2か月に1回程度会社に来てもらい、近況を報告する機会を設けている。育児休業中であっても会社の状況を知ることができるだけでなく、土曜日に預けられる保育園の情報提供や復帰支援プログラムにより手厚くサポートしており、復帰に向けての準備がスムーズにできている。また、勤務時間を保育園の預かり時間に合わせられるように、配置転換も含めた業務変更などの配慮を行っている。
 地域貢献にも注力しており、地域の子は地域で育てていこうとの思いから、宴会場を学習塾「川原町寺子屋」に改装。20名程度の子どもたちが通っている。また、地元の学校のコミュニティティーチャーや、小中学生の旅館見学の受入れも長年にわたり続けている。


新たなシステムにより業務効率が向上。連絡の行き違いや食事のオーダーに関するミスも大幅に減少しただけでなく、伝票の手渡しがなくなったことで精算時もお客様を待たせることがなくなった。


「川原町寺子屋」では5教科の指導のほか、地の利を生かし長良川に実際に赴いて生き物の学習をしたり、地域の魅力を学べるよう工夫した内容としている。