ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社杉山バルブ製作所(山県市・水回り製品製造)

【2023年3月24日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 育児中の多様な働き方
  • 介護中の多様な働き方
  • 育児・介護以外の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 育児や介護による退職者ゼロ
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性18名 女性17名 計35名 ※2022年11月現在

エクセレントPOINT

①社内コミュニケーションを促して人間関係の良い環境を構築
②業務改善活動を担当業務外の従業員が行うことで、仕事の位置づけの理解促進
③採用判断は現場の職長が行い、熱心な教育を実践

雑談の積み重ねが好循環を創出

 杉山バルブ製作所は従業員を第一に考え「いかに楽しく仕事をするか」をモットーに会社経営を行っている。仕事を楽しくするには円滑な人間関係の構築が重要との考えから、月初めの朝礼などでも、雑談を通じたコミュニケーションの大切さを伝えてきた。社内で積極的に取り組んだ他の従業員の良い所をひと月に2つ見つけて伝え合う「Goodhuman賞」もその一つ。仕事上で接点の少ない人と話すきっかけになったり、感謝を伝え合う光景が増えたりと、会話の多い風土の定着につながった。管理部の三島亜純さんは「人間関係が良く、話しやすい環境。家庭の事情や体調の相談もできて、休暇も取りやすい」と話す。
 業務改善活動では、担当業務とは異なる従業員がチームの一員となることで、会社全体の業務を把握し、自身の仕事の位置づけをより一層理解することにつながっている。製造部で働く金中貴大さんは「他部署の従業員と意見交換することで、異なる視点に気付く。生産性も向上し、良い改善ができている」と話す。
 また従業員の採用は、現場の職長の判断のみで行っている。「自分が採用をした」という責任感から、熱心な教育につながっている。
 コミュニケーションをしっかりと取る習慣が根付いたことにより、楽しく働けるようになったのはもちろんのこと、「仕事を行う意義」に気付けるようになったことでやらされ感がなくなり、従業員一人ひとりに自律心が養われた。上司にも発言しやすい雰囲気から仕事に関する改善案は常に寄せられ、業績にも表れるという好循環が生まれている。


他部署の従業員を交えて取り組む業務改善活動。担当以外の業務を把握することが、仕事への深い理解に繋がっている。


3人の子どもを育てながら管理部で働く大西継予さん。「周りの従業員と業務の進捗状況などを日ごろから伝え合っているので、急に休むときも安心」と話す。