ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~
中部薬品株式会社(多治見市・卸売業、小売業)
【2023年3月30日 更新】
- 年休取得率55%以上
- 多様な休暇制度
- 所定外労働時間(月平均)10時間以下
- 女性の育児休業取得率75%以上
- 男性の育児休業等取得実績
- 介護休暇・休業取得実績
- 育児中の多様な働き方
- 介護中の多様な働き方
- インターンシップ
- 地域連携
- 女性管理職登用
従業員数/男性1,725名 女性6,530名 計8,255名 ※2022年12月現在
エクセレントPOINT
①専任スタッフを置いて障がい者雇用を促進
②社員が認知症サポーターとなり認知症カフェを開催
③若手社員と管理職の座談会を通して働く不安を解消
多様な人材が働く地域の健康ステーション
ドラッグストア、調剤薬局「Vドラッグ」を展開する中部薬品では、障がい者雇用に力を入れている。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修を受けた社員を2020年に専任スタッフに配置。以降特別支援学校などから125人の実習を受け入れ、うち75人が入社した。専任スタッフは個々の特性に合わせた適切な対応を店舗スタッフに伝えるなどサポート。入社後も障害者就業・生活支援センターの職員と協力して定期的に店舗を訪問し、本人やその家族、店長らの意見を聞いて改善に努めている。現在495店舗中120店舗で、計132人が活躍。これらが評価され、21年には「働きたい!応援団ぎふ」のサポーター企業の中から優良企業として県教育委員会より表彰を受けた。
地域貢献にも積極的で、住民と接することの多い調剤薬局の薬剤師や事務スタッフに向けて「認知症サポーター養成講座」を開催。約300人が受講を終え、専門知識を基に認知症の方への見守りや声掛けを実践している。調剤薬局のロビー等では「くすりんカフェ」を開き、認知症者やその家族が集い、不安や悩みを共有する場所になっている。他にも健康に関するセミナーや健康測定会を開くなど、地域住民の健康と豊かな生活を支える役割を担っている。
社員が生き生きと働く取組みとしては、本部の管理職が各エリアを巡回して若手社員との座談会を定期的に実施している。若手社員の仕事の不安を軽減するとともに、管理職の新たな気づきの場にもなっている。また、育児休業や育児短時間勤務制度も法を上回る体制を整えたことで、店長・薬局長以上の約3割を女性が占めるようになるなど、女性がリーダーとして働ける土壌が整っている。

入社前の実習で可能な業務を整理。店舗スタッフにも適切な対応をしっかり伝え、双方の不安を払拭してから働き始めることで、定着につながっている。

調剤薬局の窓口に立つ薬剤師が認知症サポーターとなり、地域の当事者らが抱える不安や悩みに応える。