岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

地域で一丸となって
子育てをするという考え方
「かんがるう」の活動と
たくさんの人の温かい思いを
次代へつないでいきたい


子どもの本を読む会 かんがるう代表
熊﨑文(くまざき あや)さん(瑞穂市)

【2016年4月25日更新】

幼稚園で保育士として勤めていた熊﨑文さん。結婚を機に退職し、出産後は自分の子育てに専念していましたが、読み聞かせなどを行うサークル「子どもの本を読む会 かんがるう」に参加。現在は代表を務めています。熊﨑さんが絵本の表紙を開くと、子どもたちは目をキラキラさせて物語の世界に入り込みます。それを見守るママ・パパの笑顔も穏やか。熊﨑さんたちの活動の輪は、長く広くつながり続けています。

瑞穂市で30年以上続く
子育てサークルでの活動

 1984年にスタートした「子どもの本を読む会かんがるう」の一員として活動しています。未就園児を対象に、月2回、読み聞かせサークル「かんがるうくらぶ」を開催しているほか、図書館や子育て支援センター、保育園での絵本の読み聞かせなどを行っています。活動のあと、夕方から保育園で保育士として働く日もあります。

我が子がつなげてくれる
地域コミュニティーの重要性

 
 結婚を機に保育士を辞めて子育てに専念。夫の仕事は転勤が多いため、引っ越しを繰り返していました。引っ越した先で友達を作りたいと、いつも親子で地域の子育てサークルなどに参加していたんです。瑞穂市で「かんがるう」と出合ったのは、子どもと一緒に絵本の読み聞かせに行ったとき。子どもが大きくなってからはスタッフとして活動するようになりました。参加人数の減少から存続が危ぶまれた時期もあります。しかし、30年以上続いてきた歴史あるサークルを絶対に終わらせてはいけないと思い、さまざまな方法でサークル活動をPRし、多くの方から支えてもらえて、いまもこうして継続することができています。

活動を通して見届ける
子どもたちの成長

 「かんがるう」で活動していると、お礼の言葉を受ける機会が多くあります。しかし、お礼を言いたいのは私のほうなんです。いつも、かわいい子どもたちに癒されています。たくさんの子どもの笑顔を見ることができること、小さな子どもや若いお母さんたちと関わりが持てることが、この活動のやりがいのひとつです。子どもの成長は本当にあっという間で、赤ちゃんだった子が立派に大きくなっていく姿を見届けられることも幸せです。
 また、「かんがるう」の仲間たちとの縁にも感謝しています。仲間と一丸となってひとつのことをやり遂げることで、達成感や絆の深さを実感できます。もう12~3年の付き合いなので、他愛もない会話をしたり、子育ての先輩に悩みを聞いてもらったりと、とても仲良く活動しています。

かんがるうの活動のバトンを
これからもつないでいきたい

 活動の魅力のひとつに、「絵本のことを深く知ることができる」ことも挙げられます。以前の私は「絵本は子どもに何かを教える教材のひとつ」のように考えていましたが、『きゅうりさんあぶないよ(スズキコージ作)』を読んで、考え方がガラリと変わりました。「絵本は教育するばかりではなく、面白いんだ!」と感じることができればいいということに気づいたんです。絵本を読むのにも読み聞かせるのにも、特別な理由はいりません。子どもたちが楽しめるのが一番。人それぞれ楽しんで自由に解釈すればいい。それに気づかせてくれたのが、この絵本でした。また、同じ絵本でも読む人によって感じ方がまったく違ったり、読み方次第で違うお話になってしまったりと、とても奥深いです。
 30年以上続いてきた、地域の子育ての輪。これからも今まで通りに守り続けながら、子どもたちや若いママ、パパと一緒に、自分たちも育っていけたらと思います。