岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

自然に魅了されて
林業の道へ
自分の好きな環境で
仕事を楽しんでいます


有限会社古川林業
長谷川優美(はせがわ ゆうみ)さん(郡上市)

【2019年6月24日更新】

幼少期に訪れた郡上市の自然に魅せられた長谷川さん。有限会社古川林業に就職が決まったことを機に、郡上市へ移住しました。周囲の反対を押し切って飛び込んだ林業の世界。自然相手の厳しい仕事ですが、日々成長を実感しているといいます。「林業女子会@岐阜」にも所属し、岐阜の自然や林業をPRしています。

郡上の自然に魅せられて
飛び込んだ林業の世界

 愛知県大府市に生まれ育ちました。教員を志し、愛知教育大学に入学。小学校低学年で訪れた、岐阜県郡上市の自然が心の片隅にあり、岐阜の田舎で教員生活を送りたいと考えていました。学生生活を送るうち、自然への憧れが増大。ついには、山に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。
 そんな中、漠然と頭に浮かんだのが林業。山の命に関わる仕事だと、興味を抱きました。とはいえ、林業についての知識は皆無でしたので、図書館で本を読み漁りました。
 就労を目指して、全国森林組合連合会主催の就業相談会「森林の仕事ガイダンス」に参加。各県のブースを回り、実際に林業に携わる人に話を聞きました。「林業に興味があります」と話したところ、「教員免許を持っているのに、なぜわざわざ......林業はやめたほうがいい」という反対の声がほとんどでした。
 そんな中で出会ったのが、県外で働く女性林業従事者。「自然が相手だから飽きが来ない。いい仕事だよ」との一言が私を後押ししてくれました。各ブースを熱心に回る私の姿を見て、「うちで林業体験してみたら?」と声をかけてくださる方もいて、林業への道がだんだんと開けていきました。愛知県で開催されていた間伐ボランティアにも参加。「私にもできるだろうか」と当初の不安はなくなり、「確信はないけど挑戦してみないとわからない!」 という前向きな気持ちになれました。

山と日々向き合って
辛さを乗り越えて感じる成長

 ガイダンスを機に知った「岐阜県林業労働力確保支援センター」を通じて、有限会社古川林業に入社。職場環境は想像を超える大変さで、1年目は歩くのにも一苦労。チェンソーや燃料などを持っての山道は、体に堪えました。疲れのあまり、家に帰るとすぐに倒れこむほど。次の休みを指折り数えるような日々でした。冬は日が昇る前から作業をスタート。冷え込みが厳しく、手がかじかんで痛みを覚えます。また、2018年は猛暑が続き、例年以上に作業が大変でした。
 業務内容は、木を切り倒す「伐倒」のほか、木を集める「集材」、丸太に加工する「造材」など多岐にわたります。入社間もない頃は目の前の仕事を終わらせることで精いっぱいでしたが、現在は効率を考えて仕事ができるようになったと感じます。この仕事は簡単ではないからこそ、おもしろい。自分の積み重ねた努力が成長につながると実感しています。技術向上のため、林業事業体に採用された人へのキャリアアップ支援を行う「緑の雇用」の制度を利用。基礎知識や実践技術を学んでいます。3カ年の制度で現在、私は最終年。機械のメンテナンスや労働災害について学んでいます。
 辛いこともありましたが、山と身近にいられることは私にとって何よりも救い。街とは全く異なる、凛とした静かな雰囲気が好きです。「危険」「汚い」などネガティブなイメージが付きまとう仕事ですが、林業の良さを積極的にPRしていきたいと考えています。県内の林業従事者などで設立された「林業女子会@岐阜」にも所属。20代女性を中心としたメンバー十数人で、林業現場ツアーや木工見学ツアーなどを実施しています。

田舎暮らしを満喫中
近隣住民に支えられて

 住まいは、社長が紹介してくれた一軒家。11部屋もある2階建ての広い家でのびのびと生活しています。夜ご飯をお呼ばれしたり、野菜やおかずをいただいたりと、ご近所の方たちとも仲良くさせていただいています。会えば、「頑張っているね」と声をかけてくだるような、優しい方ばかりです。
 空いた時間には、読書をしたり、ドラムを叩いたりしています。好きな本のジャンルはさまざまで、家の本棚には、自然や料理、田舎暮らしの本が並んでいます。最近は、スイーツ作りも楽しいですね。地元で採れたフルーツを使ったパウンドケーキを焼いて味わっています。
 週末は、ひるがの高原までドライブして、自然を堪能しています。仕事でも山に入っていますが、休みの日も、山に足が向いてしまいます。行きつけのカフェに出かけて店主とおしゃべりするのも、週末の楽しみです。