岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

自分がどうなりたいのか、
自分には何ができるかを常に考える
それが私の、ものの見方
生き方の指針だから


美濃工業株式会社総務部人事課
沼田麻衣(ぬまだ まい)さん(中津川市)

【2020年7月10日更新】

主に自動車部品を製造する美濃工業株式会社。岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業でもあります。総務部人事課に勤める沼田麻衣さんは採用に関わる業務につきながら、ダイバーシティ化を図るべく、年齢や国籍など、様々な事情を持つ人と伴走してきました。

知識と情報を蓄えて
採用のフィールドを開拓
 

 現在入社6年目で、新卒採用、中途採用、初期教育半年研修、1年研修、2年研修と、採用に関わる全てに携わっています。新卒採用では大学や高校への挨拶、コネクションづくり、学生への説明、面接など、中途採用では人材紹介会社やハローワークとのやりとり、展示会への出展などが主な仕事です。
 大学教授など、プロフェッショナルな人とのやりとりでは知識が求められます。あらかじめ教授の研究とのマッチングポイントを探るなど、会う人に応じて情報を持っていくようにしています。特に大学訪問に関しては、少しずつ開拓しながらノウハウを築いてきた自負があります。大学時代は言語表現学を専攻していましたが、理系の教授から「文系とは思えない」「話しやすい」との言葉をいただく機会も増えました。

年齢も、抱えている事情も
文化も違う人と触れあう
 

 現在、弊社にはタイからの技能実習生が79人、特定技能外国人が24人在籍しています。仕事面だけでなく、より生活しやすくなるルールづくりも大切な仕事です。SNSでのやりとりは主に日本語ですが、時に翻訳サイトを使い、タイ語で送る場合も。込み入った話をする際は、日本語が堪能なタイ人社員に間に入ってもらっています。
 新卒採用は10代、20代の学生、中途採用では40代、50代、さらに小中学生を対象とした工場見学も担当しているので、触れあう年齢層はさまざまです。障がいのある社員の暮らしの相談も受けています。
 問題が起きた時はどうしたいのか、とにかく本人と話をすることが大切。本人の希望に対し会社はどこまでできるか、妥協点を探り合うようにしています。
 大学生活中には、アルバイトを5つ掛け持ちしていました。エクセルで仕事のスケジュールを管理していた経験が、今に活かされています。バーテンダー、チェーン店の面接官、イベント会社などまったく異なった環境で働き、さまざまな人々と出会ったことも無駄になっていません。
 人事課に配属されるまでの3年間は、社長秘書をしていました。経営者の目線を近くで感じられた経験は大きかったです。

プライベートと仕事は
あえて分けずに両立させる

 現在は実家で父、母、姉と暮らしています。出張が多く、夜遅くなる日が多いのですが、1人暮らしの時とは違い、家に帰れば夕食は用意してある状態。家事をしてもらえるのはありがたくて、申し訳ないくらいです。
 趣味は旅行と写真です。去年、一昨年はニューヨークにでかけました。 宿泊先はホテルでなくて、大概民泊を利用しています。写真は動画にまとめて友人に送ったり、SNSにアップしたり。入社説明会で、「きちんと長期休暇が取れる会社ですよ」と旅行の様子を見せる場合もあります。物語を感じる、その場の雰囲気が伝わる写真が好きですね。もともと美術が好きで、美術館や博物館にもよく行きます。
 会社のウェブサイトに使用する写真や、行事の写真も私が撮っています。物怖じしない性格と思われているのか、創立式典の司会役を任された経験も。内心は緊張しているんですけどね。
 プライベートでも仕事用の携帯を持ち歩いています。公私を分ける必要はない、という考えを持っているからです。休暇中、仕事の電話がかかってきても、イライラすることはありません。プライベートでも、仕事に使えそうな情報はインプットしています。

人事は人を知る仕事
人に教えてもらう仕事
 

 やりとりのなかった大学とのパイプづくりに着手していて、ノウハウを後任に伝えるため、マニュアル化したいと考えています。営業トークは形に残しにくいもの。自身の思考の流れを逐一メモして、何とか形にしたいです。
 私は、ポール・ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という言葉が大好き。人間としてどう生きていくべきか、この大きな命題に答えはないかもしれません。ですがこれまでも、目的を果たすためには、どうすればよいかを常に考えてきました。「自分がどうなりたいのか、自分には何ができるか」がものの見方、生き方の指針になっています。
 どうすれば会社のためになるのか、自分の裁量で推し量り動けるので、やりがいを感じています。新卒者から「人事に入りたい!」「仕事が楽しそうに見える」と憧れの目線で見てもらえるのは、そのおかげかもしれません 。
 人事は人を知る仕事、人に教えてもらう仕事だと感じています。小さいころは自ら移動できる範囲に限界があるので、本を読んで世界を広げていました。今、さまざまな立場の人から話を聞けて、たくさんの本を読んでいる気分になります。そうすることで自分から足を運ばなくても、多様な世界を見ることができています。