ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社T3(大垣市・建設業)

【2024年3月29日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 女性管理職登用

従業員数/男性3名 女性5名 計8名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①全員が経営に参画して利益を社員に還元
②個別のスキルアップのため社員が経営者交流会に参加
③家庭や趣味のための休暇を取得しやすい雰囲気づくり

話しやすい職場で社員の主体性もアップ

 窓工事業を営むT3では、日ごろから上司と部下で食事へ行ったり、社員旅行を実施したりと、話しやすい関係性を築いている。上司は、会議や日常会話から経営的課題を報告し、社員全員で解決方法を考えている。期の始めには各自がそれぞれの目標を発表する機会を設けている。そして数値目標を達成した際は、その利益を給料アップや決算賞与として社員に還元。これらにより、社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組み、経営の好循環につながっている。各々のスケジュールに関しては、スマートフォンで全員が確認できるようにしているほか、週1回の会議で翌週の予定の共有と進捗状況の報告をすることで、万が一担当者の休暇中にトラブルが起きても対応できるようにしている。
 個別のスキルアップにも注力。2019年からは女性社員の土屋憂奈さんが、経営者が集まる中小企業家同友会の岐阜西濃支部メンバーに登録した。例会に参加し、異業種の経営者と自社の失敗談や取組みについて意見を交わしている。土屋さんは「自分が成長できることが一番の魅力。経営者側の考え方を知ったので、社長と社員の橋渡し役になれたら」と話す。
 加えて、「プライベートが充実してこそ仕事がうまく回る」という考えから、家庭や趣味の都合に合わせて柔軟に休暇を取得できる環境を整えている。まず年長者が率先して取得して、若手も休暇を申し出やすい雰囲気をつくり出している。それでも3年前までは休暇取得率にバラつきがあったが、取得率の低い社員に積極的に声かけをすることで、年次有給休暇取得率は25%ほどアップした。


経営者が集まる中小企業同友会に参加する土屋憂奈(右)。2021年には勤続10年を迎え、田端隆社長から感謝状が贈られた。


「決算賞与をもらい、より会社に貢献したいと思えた」「休暇を申し出ると快く受け入れてくれるので存分に楽しめる」と話す工務担当の男性社員。