ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社市川工務店(岐阜市・建設業)

【2024年3月29日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 男性の育児休業等取得実績
  • 育児中の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 育児や介護による退職者ゼロ
  • インターンシップ
  • 女性管理職登用

従業員数/男性314名 女性49名 計363名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①育児休業取得者の会を開き、スムーズな復帰をサポート
②女性技術者の会を立ち上げ職場環境改善を推進
③配偶者出産休暇で男性社員の育児参加を促進

環境改善で女性の活躍推進

 男性中心の建設業界において、早くから子育てと仕事を両立できる社風構築に努めてきた市川工務店。全体の約1割を占める女性社員のうち2022年度は9名が育児休業を取得しており、出産を理由とした退職者はいない。「育休を取って復帰する先輩が多く、自分も復帰しやすかった」と語るのは、短時間勤務で復帰した臼井玲奈さん。「子どもの急病時などには、周りが気遣って仕事を抜けさせてくれる。働きやすい職場に戻れてありがたい」と、笑顔を見せる。16年からは、育児休業取得者の会を開き、悩みなどを共有する場を設けた。アットホームな雰囲気に加え、扶養手当とは別に子どもの出生から高校入学まで、イベントごとに総額30万円の一時金を支給するなど、支援制度も手厚い。
 また15年には、女性技術者の会「けんけんぱ」を立ち上げた。これまでも建設現場の女性専用トイレや更衣室の確保などを進めてきたが、さらなる働きやすさやキャリアアップに向けて、女性技術者15人が検討を行う。「女性の技術者はまだ少ないが、長く勤められる環境をつくり、ステップアップしていきたい」と吉田身友希会長。
 久留宮裕司総務部長は「より多くの女性技術者を積極的に迎えるためにも、気持ちよく働ける環境を整備していきたい」と意欲を見せる。


女性目線の改善提案を目指す、女性技術者の会「けんけんぱ」。「この会を始めて、自分の働き方について、より深く考えるようになった」とメンバーは話す。


「またここで働きたいという気持ちを受け止めてもらえたのが、うれしかった」と話す臼井玲奈さんは、2児を出産後、育休を経て短時間勤務で復帰。