ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社山本呉服店(揖斐川町・卸売業・小売業(着物・和装小物))

【2024年4月 1日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 育児中の多様な働き方
  • 育児・介護以外の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 保育・子育て支援
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性1名 女性9名 計10名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①訪問営業から店舗営業への販売方法のシフトで社員の負担軽減
②定休日を週1日増やし、人材育成の時間に活用
③クラウドでデータを共有し、社員同士がフォローし合える体制を構築

効率的な営業体制で働きやすく、時間を有効活用

 従来、着物は顧客宅への訪問営業が一般的だったが、訪問は社員の負担も大きく、また近年は留守宅が増えて営業効果が薄まったことから、顧客に店舗へ足を運んでもらい、丁寧な接客を行う仕組みへシフトチェンジ。これを機に顧客には、毎月手作りの広報誌を送付したところ、訪問できていなかった顧客の掘り起こしができ、売上が増加した。「一生涯着付け無料」や「20年間クリーニング無料」など充実したサービスも好評。着物体験ができる文化祭や着物で出かけるツアーなども開催している。
 2019年からは、店の定休日を予約の少ない平日に週1日増やし、研修やミーティングなど社員の人材育成に充てたり、各店舗の立地や来店状況に合わせて営業時間を短縮するなど、効率的な営業体制を実現している。
 女性社員が大半を占め、以前から子育てに理解ある風土が根付いていたが、さらなる子育て支援として時短勤務を子どもが小学校入学前まで可能とした他、クラウドで作業データを共有して誰でも代行できるようにするなど、休みやすい環境を整備。3人の子育てをしながら働く木村弥生さんは「一部の業務は自宅でのテレワークも可能。社員も協力的で働きやすさを感じている」と、風通しの良い雰囲気を伝える。山本千恵子代表取締役も「着物の知識は奥深く、キャリアを積み重ねることが重要」とし、優秀な人材に長く働き続けてもらうため、今後もより良い環境整備に努めていく姿勢だ。


店舗の定休日を週1日から2日に増やし、社員研修や工房見学などを実施。


仕事のデータやスケジュールなどの情報を共有し、店舗の垣根を越えてフォローできる体制を構築。