ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

特定非営利活動法人サン・はぎわら(下呂市・保育)

【2024年4月 5日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 介護休暇・休業取得実績
  • 育児中の多様な働き方
  • 介護中の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 育児や介護による退職者ゼロ
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性2名 女性93名 計95名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①「働き方について考える会」の発足で業務改善提案を習慣化
②ICTの活用やフリー保育士の増員により事務作業を効率化
③地域を巻き込んだ子育てイベント「森の宝島」の開催

働き方について職場全体で考える体制構築

 サン・はぎわらでは、2018年度から「働き方について考える会」を発足させ、働き方に関するアンケートの実施、ワーク・ライフ・バランスの目標設定、業務改善提案制度の実施に精力的に取り組んでいる。これまでに100件以上の業務改善提案が行われ、備品整理の見直し、身体的負担が軽減されるフロアレイアウトへの変更などが実現した。また、働き方に関するアンケートで要望の多かったパート社員の月給制度導入も実現。理事長は「日頃から職場の環境を良くしようと考える習慣がついた」と同会の効果を実感している。
 産休や育休の取得を促進するため、社員の妊娠が分かった時点から面談を始め、各種制度の説明や綿密な相談を行っている。その結果、法人設立時から育休取得率と復帰率は100%を維持。育休は子どもが3歳になるまで利用でき、看護休暇は有給扱いになるなど制度も手厚い。
 衛生委員会では職業病に関するアンケートを行い、保育業務に多い腰痛の予防策として、専門講師を招いて体操を行うなど健康で働き続けられる環境づくりに取り組んでいる。コロナ禍になってからは、講師作成の動画による腰痛予防体操を配信し、自宅で行える工夫をした。
 地域の子育て支援の取組みとしては、ものづくりや音楽、ダンスなどに取り組む下呂市内の団体が集まり、作り物教室やパフォーマンスを披露する「森の宝島inはぎわら」を12年から開催。島恵美子地域事業部長は「地元の中高生や子育て中の母親もスタッフとして活躍している」と話し、地域が一体となって子育てを盛り上げている。


「働き方について考える会」の発足で、日頃から社員が職場環境改善に関する意見を言い合える環境が整った。


子育て支援を盛り上げるイベント「森の宝島」では地域の人や中高生が参加して、ワークショップやパフォーマンスの披露などを行っている。