ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

社会福祉法人柊和会(揖斐川町・高齢者介護)

【2024年4月 5日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 育児や介護による退職者ゼロ
  • インターンシップ
  • 女性管理職登用

従業員数/男性18名 女性56名 計74名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①雇用形態や勤続年数によらず全ての職員に対して手厚く教育
②医療機関を受診した際の自己負担額を法人が負担
③本人と職場の話し合いで負担の少ない高齢者雇用を実現

WLB推進が職場の魅力を認識する機会に

 特別養護老人ホーム「かりやど」を運営する柊和会が、ワーク・ライフ・バランスの推進に本腰を入れたきっかけは、2021年に経営陣の一人が他法人で県WLB推進エクセレント企業のぼり旗を見かけたこと。「かりやどにものぼり旗を」との思いから、WLBの向上への取組みが始まった。
 取得に向けて現状を確認したことは、質の高い取組みがいくつもあることを自覚する契機となった。もともと人材育成に力を入れており、新人職員が入ったら、2~3人でチームを組み教育にあたっている。指導者と新人職員が業務の習得状況を日誌で共有することで、スムーズな指導を実現。既存の職員に対しても月一回、外部講師を招いた研修を行っている。
 福利厚生についても独自の取組みが光る。医療機関を受診した際の自己負担額を法人が支払う取組みは長く続けており、2021年度の法人負担額は50万円だった。レクリエーション関連では、以前は職員旅行へ行っていたが、コロナ禍で難しくなったことから職員が自由に使い道を決められるように変更。これまでにQUOカードやカタログギフトなどが支給された。
 高齢者雇用に関しては、本人と職場がしっかりと話し合って業務内容を決めることで継続雇用を実現している。76歳の林正人さんは「ケアマネジャーとして入職したが、早い時間の勤務を希望していることから食事介助やバイタルチェックなどもしている。自分に合った働き方ができて毎日が充実している」と話す。
 WLB推進を中心になって進めた施設長代理の小林玲央名さんは「努力の証が目に見える形になってうれしい。施設に関わる方々の生活を守るため、今後も更なる向上を目指したい」と話している。


新人職員の教育は2~3人がチームで対応。業務の取得状況は、指導者と新人職員が日誌で共有することで、スムーズな指導を実現している。


75歳を超えても活躍中の林正人さん。ケアマネジャーとしての業務以外にも食事介助なども行っている。