ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

社会福祉法人北晨(大垣市・高齢福祉)

【2024年4月 5日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 育児中の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 保育・子育て支援
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性37名 女性103名 計140名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①こまめな職員面談を通して風通しの良い職場づくり
②外国人職員も安心して働くための手厚いサポート
③職場全体の協力で残業しない環境づくり

職員面談が職場改革のヒントに

 特別養護老人ホームパサーダなどを運営する北晨では、職員面談を重視している。面談は役員(部長、事務長、施設長)・リーダー・主任級、それぞれと年2回、各15~30分という充実ぶり。役員同士は情報共有し、働きやすい職場づくりや平等な人事考課につなげている。
 面談で資格取得へのサポートを望む声が多数出たことから、講師を招いた個別指導の機会を創出。これまで介護福祉士試験に14人、ケアマネジャー試験に4人が合格した。また、認知症リーダー研修は5日間、喀痰吸引等研修は4日間の特別休暇を付与しており、時間単位で取得することもできる。パサーダの西川郁夫事務長は「向上心を持てる職場であることが大切。面談は、就労意欲につなげるために欠かせない」と話す。
 きめ細かなフォローは外国人職員に対しても、もちろん同様。インドネシア出身のデアル・テレシアさんは他県で介護福祉士を取得した後に一旦母国に戻り、その間に結婚、出産。パサーダで働くために2018年に夫と長女と再来日した。その際、法人側から夫の就労先確保や保育施設の入所に関してサポートを受けた。また、第2子出産のために帰国した際、新型コロナの流行で再入国できないでいる間に在留資格が切れてしまったが、法人側も出入国在留管理庁などとの交渉に臨み、復帰を支えた。テレシアさんは「パサーダは働きやすく、資格を持つ母国の友人も誘ったほど。若い職員が多く、明るい点も大好き。長く働き続けたい」と話している。


パサーダの杉野絵里施設長と面談する職員。リーダー・主任級、部長、事務長、施設長それぞれと年2回の面談があり、職員が不安や思いを伝える機会になっている。


曲に合わせて手を開く動きの見本をするインドネシア出身の介護福祉士デアル・テレシアさん。夫の就労先探しや2人の子どもの保育園の入園手続きについて、職場からサポートを受けることができた。