ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

社会福祉法人豊寿会(岐阜市・福祉)

【2024年4月 5日 更新】

  • 年休取得率55%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 男性の育児休業等取得実績
  • 介護休暇・休業取得実績
  • 育児中の多様な働き方
  • 介護中の多様な働き方
  • 育児・介護以外の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • 保育・子育て支援
  • 育児や介護による退職者ゼロ
  • インターンシップ
  • 地域連携
  • 女性管理職登用

従業員数/男性84名 女性169名 計253名 ※2023年11月現在

エクセレントPOINT

①円滑な業務分担により、産休・育休が取得しやすい環境を整備
②希望休制度・リフレッシュ休暇の導入
③福祉機器を活用して職員の身体的負担を軽減

ハード面、ソフト面で働き方改革着々

 年間休日が少ないと言われる福祉業界では珍しく、年間休日を120日としている豊寿会。勤務シフトの作成時には休暇取得日の希望を柔軟に受け付けるほか、勤続10年以降は5年ごとに5日のリフレッシュ休暇制度もあり、2022年度は15人が取得した。産休・育休も取りやすい風土があり、法人全体では23年11月現在、2人が取得している。
 育休代替などのために採用した中高年齢の職員や勤続年数を重ねた職員の身体的負担を軽減させるため、16年に「あいそら羽島」で介護リフトを導入。効果が高かったため、今では「サンライフ彦坂」のトイレや浴室等にも設置している。「あいそら羽島」の介護員種田辰也さんは「リフトの導入で、職業病とも言われる腰痛がなくなった。職員が抱きかかえるよりも利用者の負担も少なく安全で、操作中はゆっくりと話す機会にもなっている」と導入を喜ぶ。
 時間外労働削減への取り組みとしては、委員会や内部研修を勤務時間内に実施するほか、介護記録ソフトを活用。今では各職場にタブレット端末を配備し、場所を選ばず介護記録を入力できるようにしている。タブレット端末からはグループウェアを利用して決裁書類のやり取りなどもできることから、職員から「決裁印を押してもらうための待機時間が短くなった」との声が上がっている。取り組みが定着し、時間外労働時間は月平均2.2時間まで削減できた。
 また、キャリアアップ支援のためにパート職員の面談を年1回実施。条件を満たせば正職員や契約職員になることが可能で、現在勤務中の職員だけでも22人を昇格させている。


介護リフトを使って利用者をベッドの上から車椅子へと移乗する介護員の種田辰也さん。最初は怖がっていた利用者もすぐに慣れ、今では安心した表情を見せる。


介護記録の入力や職員同士の情報共有等でタブレットを活用。各職員が操作に慣れたことなどから、時間外労働削減に効果が出ている。