ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~
株式会社トイ・ファーム(可児市・広告業)
【2025年3月27日 更新】
- 年休取得率70%以上
- 所定外労働時間(月平均)10時間以下
- 育児中の多様な働き方
- 介護中の多様な働き方
- 育児・介護以外の多様な働き方
- 育児・介護休業取得促進・復帰支援
- 地域連携
- 女性管理職登用
従業員数/男性5名 女性8名 計13名 ※2024年12月現在
エクセレントPOINT
①時間外を強いる取引先との取引を辞退
②ビジネスチャット活用で進捗を共有し、フォローしやすい関係を構築
③「サブスク手当」で良質なインプットを応援
「残業が当然の業界」という常識を覆す
広告や映像制作、イベント企画・運営に携わる企業は、昼出勤や夜中までの残業が未だに珍しくないとされている中、トイ・ファームでは悪しき習慣を改めるべく、2022年からさまざまな制度改革に乗り出した。
残業を減らすため、就業時間を午前9時から午後6時を基準とし、時間外勤務は許可制を導入。業務マニュアルや作業手順書の作成、プロジェクト管理の見直しも進め、生産性向上に努めた。クライアント都合で時間外勤務が発生する事案もあったため、時間外を強いる取引先については割り切って取引を辞退。一時的に受注は減ったが、営業活動の強化等で盛り返しつつある。これらの結果、イベントや夜間のロケ以外の時間外勤務は、ほぼ0を達成。19年度は43%だった有休使用率が、23年度は100%となった。
人材採用についても見直しを実施。以前は高いスキルを持った経験者らを中心に採用してきたが、4年ほど前からはスキルや経験を問わない採用基準へと変更した。その結果、子どものいる女性からの応募が多数あり、現在は女性管理職を含めて7人の「子育て中のお母さん」が活躍している。子どもの急な体調不良等に対応できるよう、ビジネスチャット「LINE WORKS」のグループ機能上で日常的にやり取りを行い、フォローし合える状態になっている。
他にも福利厚生としてエンタメ分野のサブスクリプション料金を会社が負担する「サブスク手当」を支給(月額1500円まで)。ほとんどの社員が活用し「良質なインプットの後押しとなり、仕事のヒントにもつながっている」などの声が上がっている。
トイ・ファームでは、未経験で入社した「子育て中のお母さん」も制作現場で活躍中。働き方の見直しを進めたことで子育てとの両立がしやすくなった。
社員同士の対面での打ち合わせでお互いの進捗状況を確認し合うのはもちろんのこと、ビジネスチャットでも日常的にやり取りを行い、フォローし合える状態になっている。