ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

明光化成工業株式会社(恵那市・製造業)

【2025年3月27日 更新】

  • 年休取得率70%以上
  • 多様な休暇制度
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 育児中の多様な働き方
  • 介護中の多様な働き方
  • 育児・介護以外の多様な働き方
  • 育児・介護休業取得促進・復帰支援
  • インターンシップ
  • 地域連携

従業員数/男性169名 女性95名 計264名 ※2024年12月現在

エクセレントPOINT

①残業低減に向けた業務改善により社内全体の意識が変化
②豊富なメニューから選べる「無料給食制度」を長年継続
③創業時から障害者を雇用しダイバーシティを実現


若者も障害者も活躍する職場を実現

 明光化成工業では会社一丸で課題解決に取り組む体制ができている。2018年に難易度が高い新規モデルの製品を大量受注した際、管理職もラインに入るなどして総力戦で立ち向かい、事務と製造の連帯感がより一層強化された。
 残業時間の低減に向けてはKGI・KPIの目標設定を掲げ、社内イントラネットで部署ごとの残業時間の推移をグラフで表示。機械による作業の自動化や業務の平準化を進めるほか、新規受注などで業務量の増加が避けられない場合も、準備段階で綿密な計画を立てることで対処。「月平均所定外労働時間が20時間以下」などの認定要件があり、若者が働きやすい企業であることを示す厚生労働省の「ユースエール認定」を22年に受けた。業務効率化による残業低減は、生産性を高め企業が成長することと同義であるという意識が管理職と労働者の双方に根付き、継続して取り組んでいる。
 また、社員は家族という考えから、無料給食制度を11年から継続。定食・丼・麺・カレーの中からそれぞれ日替わりメニューを選択でき、特に麺類は生麺にこだわって自分たちで湯切りをするスタイル。近年はカロリー表示や雑穀米・減塩みそ汁の提供など、社員の健康を意識した取り組みを強化している。
 1983年の創業時から現在まで、複数名の聴覚障害者を雇用してきており、法定雇用率は下回ったことがない。4カ所のB型障害者施設に主力製品の部品組付けの依頼も継続して行っている。これらにより、障害者の雇用促進と安定雇用に取り組んでいるとして23年に厚生労働省から「もにす」認定を受けた。「ユースエール」と「もにす」のダブル認定は県内で初めてであり、若者も障害者も活躍できる職場となっている。


「メニューが豊富で選ぶ楽しみがある」と人気の無料給食。配膳式で、夜勤でも時間を問わず食べられるよう準備されている。栄養バランスに特に配慮された健康食の提供は週2回。


障害の有無に関わらず共に働く風土が定着。どの社員も、筆談や話し方の工夫などそれぞれの方法でコミュニケーションを取っている。