ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~
株式会社杉山バルブ製作所(山県市・水回り製品製造)
【2025年3月26日 更新】
- 年休取得率70%以上
- 多様な休暇制度
- 所定外労働時間(月平均)10時間以下
- 女性の育児休業取得率75%以上
- 男性の育児休業等取得実績
- 育児中の多様な働き方
- 介護中の多様な働き方
- 育児・介護以外の多様な働き方
- 育児・介護休業取得促進・復帰支援
- 育児や介護による退職者ゼロ
- インターンシップ
- 地域連携
- 女性管理職登用
従業員数/男性20名 女性13名 計33名 ※2024年11月現在
エクセレントPOINT
①社内コミュニケーションを促して人間関係の良い環境を構築
②他部署の仕事を積極的に知ることで、部署間の理解を促進
③採用判断は現場の職長が行い、熱心な教育を実践
雑談の積み重ねが好循環を創出
杉山バルブ製作所は従業員を第一に考え「いかに楽しく仕事をするか」をモットーに会社経営を行っている。仕事を楽しくするには円滑な人間関係の構築が重要との考えから、月初めの朝礼などでも、雑談を通じたコミュニケーションの大切さを伝えてきた。また、日常業務だけでなく、他部署の業務を積極的に手伝いあう「共同(きょうどう)」を推進。その一環で2月~3月は教育月間として、各部署1つ以上社内に向けて教育を立案し実施する「共育(ともいく)」を行った。他部署の仕事や状況を知ることで部署間の隔たりが小さくなり、共通な話題ができたことから雑談が増え、会話の多い風土の定着につながった。
そうした改善などにより、年間休日は125日に増加したが、残業時間は1.1時間/月を維持。有給取得率は86.1%と家庭を配慮できる時間が作れている。管理部の三島亜純さんは「人間関係が良く、話しやすい環境。家庭の事情や体調の相談もできて、休暇も取りやすい」と話す。
また従業員の採用は、現場の職長の判断のみで行っている。「自分が採用をした」という責任感から、熱心な教育につながっている。
コミュニケーションをしっかりと取る習慣が根付いたことにより、楽しく働けるようになったのはもちろんのこと、「仕事を行う意義」に気付けるようになったことでやらされ感がなくなり、従業員一人ひとりに自律心が養われた。上司にも発言しやすい雰囲気から仕事に関する改善案は常に寄せられ、業績にも表れるという好循環が生まれている。
3人の子どもを育てながら管理部で働く大西継予さん。「周りの従業員と業務の進捗状況などを日ごろから伝え合っているので、急に休むときも安心」と話す。

「共育(ともいく)」活動で従業員同士がお互いに学び合う。教える側・教わる側の双方が業務への理解を深める。