ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業の紹介
~女性が生き生きと働いている企業~

株式会社サンテイ(関市・卸売業、小売業)

【2025年3月27日 更新】

  • 年休取得率70%以上
  • 多様な休暇制度
  • 所定外労働時間(月平均)10時間以下
  • 女性の育児休業取得率75%以上
  • 介護休暇・休業取得実績
  • 育児中の多様な働き方
  • 介護中の多様な働き方
  • 育児・介護以外の多様な働き方
  • インターンシップ

従業員数/男性31名 女性49名 計80名 ※2024年12月現在

エクセレントPOINT

①年2回の地域住民向けの格安セールイベントを通した地域社会への貢献
②コロナ禍で海外工場の雇用を守るため、医療従事者向け防護服を製作
③子育てや介護をしながらでも仕事を続けられる制度を確立

「先義後利」の理念で地域、社会に貢献

 1963年創業から、義を先にし、利を後にするものは栄えるという意味の「先義後利」を企業理念に掲げ、地域貢献、社会貢献に力を入れる総合アパレルメーカーのサンテイ。
 地域に向けた取り組みとして人気を誇るのが、年2回の「サンテイセール」。紳士服、婦人服、子ども服など約2万点を並べ、市価の最大9割引で販売するとあって毎回3500人ほどの集客がある。駐車場では地元の飲食店や農家を集めたマルシェを行い、一企業のイベントという枠を超え、地域の祭りとして親しまれている。他にも年2回、献血への協力呼び掛けを行い、毎回20人ほどが参加している。
 アパレルメーカーとあって海外展開も重視。中国、ベトナム、ラオス、インドネシアに工場を設け、計4000人以上を雇用している。コロナ禍では通常の仕事の急減により、多くの従業員を解雇した企業も珍しくなかった中、サンテイでは従業員に賃金を支払うために、ラオスの工場で医療従事者向けの防護服の製作に取り組み、そのうち3万枚ほどを関市や近隣4市に寄贈。これらが評価され、2024年度には関市政功労者表彰に選ばれた。
 対外的な取り組みだけでなく、働きやすい職場づくりにも注力。子育て中の従業員は時短勤務を小学4年生まで取得可能にし、看護休暇は小学校6年まで年2日間有給で取得できる制度を創設した。また、健康づくりに向けては、禁煙や減量に取り組む従業員を募り、成功した場合に賞金を用意。これらを通して、職場の一体感の醸成を図っている。


衣類を格安で販売するサンテイセールには、多くの地元住民らが駆け付ける。


海外4カ国に工場のあるサンテイ。コロナ禍ではラオスの工場で医療従事者向けの防護服を製作し、雇用の継続につなげた。