東京海上日動火災保険株式会社、東京海上日動あんしん生命保険株式会社の代理店として、顧客に合わせた最適な保険プランを提案しているアルファ・パートナー。「世界一楽しい会社をめざす」という思いのもと、チーム一丸となって助け合い、急な休暇や子連れ出勤などにも柔軟に対応する企業風土を生み出している。
優良取組事例
仕事の時間が
人生で最も長いからこそ
窮屈に働きたくない
自由に、助け合いながら
夢へ向かってともに船を漕ぎたい
株式会社アルファ・パートナー/岐阜市
男性1人と女性4人で漕ぎ出した船出
2010年、個人向け、法人向け問わず、さまざまな損害保険、生命保険を扱う保険代理店として創業したアルファ・パートナー。「いつもあなたのプラスαでありたい」を理念に、「素直」「謙虚」「勤勉」「奉仕」を忘れず、常にプラスアルファの価値提供を続けることで成長してきた。創業メンバーは、大西秀樹代表取締役と女性社員4人。「ap」の文字に、四葉のクローバーが入った企業ロゴは、創業メンバーの女性4人をハートで表したものだという。
創業時から女性率が高い企業だからこそ、女性の働きやすい環境は必須だった。2017年に建てられた社屋は、まさに女性メンバーの意見をもとに、働きやすい環境を目指してつくられたものだ。無機質な外観に対し、一歩踏み入れると木をふんだんに使った内装でリラックスして仕事に打ち込める。緑を基調に、天井も高く、開放感がある。さらに、3階には天井が青空の柄になっているリラクゼーションルームを設け、ランチタイムなどに利用するほか、ミーティングやレクリエーションなど、社員間交流に活用している。
子連れ出社も許可子育てしながら働きやすい環境
職場環境だけでなく、制度面でも働きやすいよう整備してきた。子育てや介護、資格取得など、社員の状況に合わせて、多様な制度で柔軟に対応。休業を促進したり、勤務形態の転換を認めたりしてきた。また、働きながら子育てしやすいようにと、子連れ出社も許可している。コロナ禍で取り入れた企業は少なくないが、アルファ・パートナーは創業当時から必要に応じて認めていたという。
ステップアップについても、大学等での講座受講や、受験料の全額補助など資格取得に向けた支援を実施。ファイナンシャルプランナー3級については、社員全員が取得しており、2級取得者も数人いる。
働きやすい環境を支える仲間同士で助け合う風土
アルファ・パートナーの働きやすさを支えているのは、「チーム一丸となって助け合う」企業風土。その根底は「自由で、チームワークのいい、世界で一番楽しい会社」にしたいという思いだ。大西代表取締役は、尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』が好きで、劇中の海賊団のように、仲間とともに成長し、問題を解決し、顧客からも地域からも愛される会社にしたいと考えた。そんな考えは社員に浸透し、12人に増えた現在もそれぞれの職務を超えて、助け合える企業風土を醸成している。
そんな風土の一助となっているのが、導入した業務管理ソフトだ。全案件の進捗状況や社員のスケジュール、顧客とのメールのやりとりまで、他の社員も確認できる。ソフトの導入により、子どもの病気など急用で休まなければならない時も、スムーズにフォローできるようになった。
同じ船を漕ぐ意識で自発的に会社を高みへ
休業を取るため、皆で支え合う。それは売上にも生かされる。アルファ・パートナーには社員個人に対するノルマがない。会社全体の営業目標に対して、個人の成績にとらわれず、会社の利益を社員全員でつくりあげていく。
会社をもっと働きやすく、顧客にとってより良くなるように、自発的な話し合いも行われてきた。自然な話し合いを、制度として形にしたのが「アルファスマイルプロジェクト」だ。メンバーは、女性社員6人と大西代表取締役。テーマによっては社会保険労務士も加わり、3カ月に一度集まり、より良い会社づくりのために意見交換を行う。第2回は、職場の問題かるたを実施し、会社の無駄や課題を出し合った。
社員全員が「同じ船を漕ぐ」という思いを持ち、自分事として会社に貢献する。アルファ・パートナーの働きやすさは、仲間同士の絆から生まれている。