優良取組事例

時間休暇制度が充実。
社員のやる気を
向上させる
さまざまな取り組みで
働きやすい環境を整備。


株式会社シーテック 岐阜支社/岐阜市

 株式会社シーテックが推進するのは、多様な働き方と個人のエンゲージメントの向上です。岐阜支社は執務室の整備を行い、サテライトオフィス環境を整えることで他事業場の社員でも、立ち寄った際には業務を進めることができます。月間MVP表彰などで社員のやる気を高めています。

社員がやりがいをもって働くために

 中部電力グループの企業、株式会社シーテック。電気工事や電気通信工事、土木工事といった建設業、エネルギー発電事業、熱供給事業、設備リース事業などを行っています。従業員数は1744名(2022年4月1日時点)おり、私たちの生活を支える生活インフラを支えています。
 株式会社シーテックが力を入れる取り組みが、「社会で多様化する働き方改革への対応」と「従業員のエンゲージメントを向上させる」ことです。働きやすい環境整備、そして社員がやりがいをもって働ける制度作りに取り組んでいます。

様々な勤務形態が可能

 多様化する働き方へのニーズは、コロナ禍を受けて世界中で急速に高まりを見せています。株式会社シーテックでは、本人の申請により在宅勤務が月5日まで認められています。岐阜支社総括部の富岡リーダーは「会社から貸与されたスマートフォンとパソコンに社内ネットワーク環境を整備することにより在宅勤務が可能となった。勤務申請は、あらかじめパソコン上の社内スケジュール表に入力し、上長と話し合いのうえ決まるので、手続きは簡単です」と話します。申請も全員が見られる社内スケジュール表に入力しておくだけ。
また、他事業場の社員が訪れた際でも岐阜支社で勤務ができるよう、岐阜支社の執務室を整備して、サテライトオフィスにしています。そして気分転換を兼ねて、食堂でも仕事ができるよう社内ネットワーク環境を整備し、集中して仕事に打ち込める環境を整えています。
更に、2021年9月からは、全社でカジュアルな服装での勤務が可能になりました。これも建設業では珍しい取り組みです。

みんなで褒め讃え合う風土

株式会社シーテックの岐阜支社では毎月1回、支社全体で合同朝礼を実施しています。外の現場で働く社員も多く、仕事柄、事務職を含めると社員全員が顔を合わせる機会は少なく、社員同士、部署間でのコミュニケーション不足という課題解決に一役買うのが支社全体での合同朝礼です。この日は全員が集まり、業務における連携を深めます。
社員個人のエンゲージメントを高めるひとつが、2018年度から始まった月間MVP表彰です。これは、前月の業務内容が優れていた社員を上司が推薦するもので、会社への貢献度、周囲への好影響、達成した数値目標などが評価基準です。選ばれた受賞者を、社員のみんなで讃える風土も次第に醸成されています。それ以外に、その月の誕生日を迎える社員も発表します。社員の誕生日をみんなで祝福すると、社内はお祝いムードに包まれます。こうしたコミュニケーションを重ね、互いの信頼関係をつくります。
また岐阜支社以外に美濃加茂支店独自で行っているものが、キャリアアップを支援するための「道標カード」の作成です。これは5年後、さらに10年後、自身がどう成長してキャリアを形成していくかを示すことで社員個人と会社が共同で考えるためのツールです。

時間を有効に使える制度が多い

従来あった育児短時間勤務制度に加えて、2021年度からは「時短フレックスタイム勤務制度」を導入しました。株式会社シーテック全社で導入した働き方改革のための制度の一環で、この制度は育児短時間勤務適用者が自分の判断で勤務時間を5~7時間内で決められるというもの。勤務時間の対象は7時~20時までの間となり、事前申請をすれば利用できます。
例えば子育て世代の女性社員なら、子どもの送迎に合わせて時間設定をすることで子育てしながら働き続けられます。
そして、1時間単位で休暇が取れる「時間休暇制度」も導入され、病院への通院、家庭での用事などに充てることができます。岐阜支社情報通信部の小倉さん、電力部の門脇さんは「育児短時間勤務制度があることで出産、子育てを経てもキャリアを途絶えることなく働き続けられます。時間休制度も、少しの時間を有効に使えます」。
 その他に、女性社員に向けた「笑顔で働くための心とカラダのトリセツセミナー」や「女性ワークスタイルセミナー」をオンラインで開催した事例もあります。女性社員に長く働いてもらおうとするサポートが充実しています。