優良取組事例

社員を家族のように
大切にしてきた社風。
年次有給休暇など
手厚い制度と
風通しの良い職場環境。


株式会社中濃/可児市

「社員を家族のように大切にする」のが株式会社中濃の信念です。社員同士、そして社員と経営陣が気兼ねなく相談し合う、風通しの良い職場環境を整えます。法を上回る最大25日の年次有給休暇、誕生日を迎えた社員へのプレゼントなど、制度面でも手厚いものを用意しています。

社長面談でヒアリング

 土木、造園、エクステリア、さらに不動産事業を手掛ける株式会社中濃。二代目の義村代表取締役は、「創業した頃から社員を家族のように大切にしてきた社風だったと聞いています。働きやすい職場づくりということは当社としては随分前から、当たり前の事として取り組んでいます」と語ります。
 社員同士、そして社員が会社に対して意見を言いやすいようにと取り組むのが、年3回の賞与時に合わせて行われる「社長面談」です。風通しを良くして、コミュニケーションを積極的に取り合うことが狙い。義村さんは、社員とざっくばらんに仕事、プライベートでの困りごとがないかをヒアリングします。社員から生まれる「もっとこうしたら」という意見は、業務の効率化に役立つと実感しています。

最大25日の年次有給休暇

 株式会社中濃では、社員個人個人の勤続年数に合わせ、最大で年間25日にもなる年次有給休暇制度を用意しています。長く働く社員に対して、これまでの会社への貢献を年次有給休暇制度として還元します。
また、子育て世代の社員には、子どもの学校行事などを考慮して休暇に柔軟に対応しています。
また、社員を大切にしたいという思いから、毎日、現場での休憩時間をしっかり確保しています。午前20分、昼に1時間、午後20分を休憩に充てています。こうすることにより、2016年8月から現場での無事故記録を継続しています。現場で働く社員に、怪我なく働いて欲しいとの考えです。

会社から誕生日の社員にプレゼントも

社員同士のつながり、仲の良さは会社以外でも続きます。2018年から代表取締役を中心とした「ゴルフ同好会」を結成しました。共通の趣味を持つ社員が集まるほか、時には取引先の方が参加することもあります。加えて、ゴルフに興味のない社員にも楽しんでもらおうと、事前に「優勝者予想クイズ」を実施します。見事に正解すると、会社からプレゼントを贈ります。恒例イベントになり、すっかりレクリエーションの一環として定着しています。
誕生日を迎えた社員へのプレゼントも、社員から喜ばれる恒例イベントです。食事券またはギフト券を贈り、より良い休暇を過ごしてもらおうと考えています。
年1回の社員旅行は、全額を会社負担で実施しています。家族単位で参加する社員も多く、社員だけでなく家族ぐるみで交流を深め、お互いに顔の見える良好な関係を築いています。

建設予定の新社屋でさらに成長

 継続的な就労支援として、長く働いてきた社員の現場での負担を減らせるように配慮しています。若手社員とのバランスを考え、ベテラン社員が技術を伝え、若手社員が体力面でカバーし合う環境ができています。
「株式会社中濃では今後、敷地内に新社屋を建設予定です」と、代表取締役の義村さんは話します。これまでは各部署がフロアごとに分かれていたものを、新社屋では広い1フロアの空間で社員が働く環境をイメージしています。顔が見えることで、部署間での連携不足を解消していくことが狙いです。
働くことで社員にはキャリアアップをして欲しいと、社員の資格取得を後押しする制度も充実させています。資格取得試験へのチャレンジ、技能講習などに掛かる費用はすべて会社が負担しています。これにより、土木施工管理技能士などの有資格者が増えていて、会社の業績にプラスの影響を与えています。
現場での安全確保、社員の働きやすさは、より活発なコミュニケーションからと考えている株式会社中濃。手厚い制度の導入だけでなく、利用しやすい職場の雰囲気、意見を言い合える風通しの良さがあります。