中小企業、官公庁に対し、時代とともに進化する「働く環境」の改善とデジタル化の基盤となる、ネットワーク環境の構築、安心して働くことができるセキュリティ対策のサポートを提供する中部事務機株式会社では、「自分たちが良いと思わないものを、お客さまに勧めるわけにはいかない」という考えから、実際に自社で導入して良い点・悪い点を身をもって体験し、そのノウハウをお客様に提供しています。それは製品そのものの評価だけでなくシステムの運用や働き方にまで及び、その精神は自分たちの労働環境を改善して働き方を見直すことにまで影響しています。
優良取組事例
はたらく、をかえる。未来が、かわる。
最新技術の導入で見えてきた
人の繋がりの大切さ
働きやすい職場は
デジタル技術と心が作り出す
中部事務機株式会社/岐阜市
働き方を変えてみる
「新しい働き方をお客様に提供するにあたり先ず自社で試してからという会社の方針のもと、弊社では早くからテレワーク、モバイルワークの導入に取り組んできました。外出中の空き時間にも仕事ができるよう全社員のPCをモバイルタイプに変更し、併せてPC環境を全てシンクライアントへ移行しました。」と話してくださった広報ブランディング室の佐藤室長に、続けて詳しい説明を伺いました。「シンクライアントとは、端末自体にはデータやアプリケーションなどを保存せず、サーバーでほとんど全ての情報を管理する仕組みです。これによって端末側でアプリケーションをインストールしたりデータを保存することができないため、PCにトラブルが発生してもデータ消失などの事態を回避できます。また、PCにはデータが残らないので、持ち出したPCの盗難や紛失の際にデータが流出することも防止できるので、セキュリティの不安を抱えずにテレワーク、モバイルワークに取り組めます。」
このように最新のPC環境を導入すると同時に社内システムのデジタル化も大幅に進化させたことで、オフィス、外出先、自宅と場所を選ばず仕事ができる環境を整えました。
働く環境を変えてみる
新社屋へ移転という機会に合わせてオフィス環境についても見直しを行いました。必要な時に必要な場所で仕事ができるようにフリーアドレスを導入。それにより固定の席が無くなったことでスマートフォンを社内の内線電話として利用できるような仕組みを導入しました。加えて紙の掲示を廃止して各フロアのディスプレイに情報を投影するなど、様々な取り組みを行っています。フリーアドレスの実施に伴い袖机も廃止したことで、ペーパーレス化も促進されました。
また、人が作業していたことをプログラム上のロボットが代行するRPA (Robotic Process Automation)も導入しました。例えば「お客様の発注サイトからの注文を当社のシステムに自動で受注登録し仕入先に発注する」という作業や「社用車のドライブレコーダーのデータから運転日報を自動で作成、運転者にメールで確認依頼を送付する」という作業など、複数の作業を自動化しています。省人化・生産性向上のためルーティン作業からの解放を目指しています。
働き方を比べてみる
「ハード・ソフト両面から環境整備を進めながらも、オフィスで顔を合わせて仕事をするという従来の働き方を否定している訳ではありません。フリーアドレスで席が決まっていなくても部署ごとにある程度の範囲に集まっている方がやりやすいと再認識し、遠隔地との移動時間削減を目的としたコミュニケーションツールでも顔を見ながら話すことで気持ちの温度感を合わせやすくなったと感じるなど、デジタルツールによる効率化を進めながらも並行してコミュニケーションを密にしていく運用を心掛けることが非常に大切だと気付くことができました。」と語る佐藤室長。「これはシステムの導入を検討されているお客様に、機能や効率の説明だけでなく導入によってより働きやすい職場環境を整える事が出来るという、大切なヒントを私たちが提示できることを意味しています。自分たちの労働環境改善への取り組みと成果が、お客様への提案にも反映されるという結果につながっていると思います。」
働く人を大切にする
月次の表彰についても数値目標の達成だけではなく、結果に至るまでの努力や工夫を含めた評価を行っていて、自身の評価ポイントを上司から直接聞けるためモチベーションが上がると受賞者には好評です。表彰の様子や受賞者へのインタビューは、「主人公になろう」と銘打ったプロジェクトでメルマガとサイネージで配信され、社内のみんなで共有しています。
その他、人への投資を惜しまない会社である例として、子育てや介護といった家庭の状況をサポートする「ファミリーサポート休暇制度」があります。小学生の子ども一人あたり年6日、要介護4・5の2親等以内の親族1人に付き年6日、それぞれ有給休暇とは別に休暇が付与されます。
女性社員の育休取得率は100%。未就学児を子育て中の女性を中途採用した実績も多数あり、子育てに関してはとても寛容な社風だと言えるでしょう。男性の育休についても制度はもちろん、皆でフォローしあえる体制も整っているので、取得をためらう男性についてはマインドチェンジが最後の課題ではないでしょうか。
このように社員が働く環境を、最新のテクノロジーと人を大切にする思いやりの両輪で、より良いものへと日々改革を進めています。