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中部興業株式会社
土木工事グループ
中嶋隆博さん(七宗町)

【2020年3月 6日時点】

長女のつかまり立ちの
瞬間に立ち会えました
きちんと休みが取れるので
子どもの成長を見守れます


電気工事、土木工事の施工を通して、地域社会の安全や、まちづくりに貢献する「中部興業株式会社」。昭和27年の創業以来、今日まで官庁・民間から委託を受けて工事を行い、地域発展、地域の雇用創出を担ってきました。会社では、従業員全員にWLB推進アンケートを実施し休暇制度の見直しを図るなど、従業員が働きやすい職場作り、そして子育てしやすい職場となり、長く働いてもらえるよう改革を進めています。

2016年に休暇制度を見直し
取得率が1年で2倍以上に

 当社は変電所の屋外機器取り付け、配電盤取り付けといった電気工事、さらには治山砂防工事、道路の新設、舗装といった土木工事を事業内容としていて、私は土木工事を担当する土木工事グループに在籍しています。
 従業員28人の中には女性技術者もいて、みんなが自分の力を発揮して働いています。2016年から従業員全員にワーク・ライフ・バランス推進のアンケートを実施して、社内の休暇制度が見直されました。新しくリフレッシュ休暇、ボランティア休暇が新設された他、社員のワーク・ライフ・バランスへの意識の高まりで、年次有給休暇の取得率も向上しました。
 私には2歳の長女、8カ月になる長男がいて、妻をサポートしながら、協力できる範囲で子育てをしています。妻の出産時に取得したのが「ハローパパ休暇」です。立ち会い出産や妻のサポートができるようにという制度で、計2日間休暇が取得できます。この制度のおかげで気兼ねなく休暇が取れるため、2人とも出産に立ち会うことができたんです。

育メン休暇で里帰り出産後の
妻をサポートできました

 子どもが生まれてから、とてもありがたかったのが当社にある休暇制度の「育メン休暇」でした。これは5日間の休暇を取得できるもので、私は妻が長男の里帰り出産を終え、子どもを連れて戻ってくるタイミングで取得したんです。長女はまだまだ手がかかる時期ですし、妻が大変なことはよくわかっていました。育メン休暇の5日間は、長男を沐浴させたり、オムツを替えたりして家族でゆっくり過ごすことができました。男性社員の育児休暇を認めてくれるのはとても助かることですし、私と同じようにハローパパ休暇、育メン休暇を取得して、有効活用する男性社員は他にもたくさんいます。
 年に何回かの休暇と同様、ノー残業デーの実施も助かっています。帰宅時間がわかるので、事前に妻と共有しておくだけで、随分と家にいる妻の負担は減ると思います。私も帰宅後、掃除を行うなど役割分担して家事に参加しています。

子育て支援制度が充実
家族を優先して働けます

 当社は2017年、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」に認定されています。子育て支援制度も充実していて、その一つが、子どもの保育園料50%を会社が助成してくれる「園児助成金制度」。他に年5日取得できる「リフレッシュ休暇」もあって、年初に全員が取得日を申請します。全員で提出するため、取得にあたり気後れすることもありません。あらかじめ長期休暇を設定しておいて、私も家族旅行に出掛けるなど有効活用しています。
 それに有給休暇を2時間単位で取得できます。子どもがもう少し成長したら「半日だけ運動会で休みたい」「急に子どもが熱を出した」といった場合でも、家族を優先して仕事ができるので、きっと重宝すると思います。
 今も家族行事で休暇を取得するときがありますが、周りの皆さんに理解があり、気兼ねなく休めます。そんな職場環境にも助けられていて、みんなの中に「働きやすい環境を作ろう」という意識が浸透していることを実感しています。 

しっかり休暇を取れることで
大切な家族の時間が作れる

 ユニークな取り組みの1つで「父親改革セミナー」が開催されました。子育てに関する知識豊富な講師を会社に招き、子どもを持つイクメン男性社員が主に参加していて、もちろん私も参加しました。
 「子どもとの接し方」「家事・育児のサポートの仕方」といったことがテーマです。講演を聞くたびに、私自身も新たな気づきがあり、少しずつ意識が変わっていくことを実感しています。
 子どもが生まれたことで、私自身がより大切にしているのが家族との時間。2018年から完全週休二日制となり、よりしっかりと休みが取れ、メリハリのある生活ができています。長女がつかまり立ちをした瞬間も、きちんと見届けられたことが自慢の1つ。繁忙期もありますが、しっかりと休暇を取得できることで、家族の成長を見守ることができます。
 当社でも、育児に積極的に関わる男性社員が増えていくことを期待しつつ、私自身も妻と家事、育児を楽しんでいきます!