イクメン・イクボスページ
株式会社トキワ
小川和也さん(中津川市)
半年の育児休暇を取得。
妻の負担を少しでも軽減すること
それに子どもの成長も楽しみ。
男性社員も子育てに積極的でありたい。
カラーコスメの受託製造を行う株式会社トキワ。岐阜県内に5つの工場があり、中津川市にある落合工場だけでも約320人が勤務しています。化粧品会社ということで、数多い女性社員に向けた手厚いサポートのみならず、男性社員に向けた育児休業制度の取得にも積極的です。
品質管理係として勤務。二児の父として奮闘中!
中津川市には、トキワの工場が3つあり、私は落合工場で勤務しています。主な業務は品質管理で新製品が世に出る前に、試作品を作り品質、量産において問題がないかをチェックします。リキッド系製品を担当することが多く、ファンデーションやアイライナーなどに、これまで携わってきました。
私は結婚して5年になります。帰宅すると妻、そして3歳の女の子、1歳の男の子が迎えてくれます。長女が生まれて間もない頃は、仕事を終え帰宅すると「ゆっくりできたらな」と思うこともありましたが、子育てをするなかで大変さを実感しました。それからは、少しでも妻と分担できたらと自分なりに動くようにしています。
子どもの笑った顔、寝顔を見ると癒されます!
落合工場では250人が働き、社内では規模も大きく従業員数も多い職場です。サポートできる人数、体制が整っていますから、誰かが制度を利用して休んでも対応できます。落合工場は女性従業員が圧倒的に多いですが、男性社員も気軽に休暇を取得できる雰囲気があり、普段から家庭の用事を優先できるようみんなで配慮しています。
周りの協力もあり、平日の残業はほぼなく、休日は土曜、日曜、祝日と決まっているので子育てしやすい環境です。帰宅したら、まず子どもたちと一緒にお風呂タイムが日課なんです。次に入念な歯磨き! そのまま寝室で寝かしつけをするのが私の帰宅後の役割。最初こそ「子育ては大変だなぁ」と実感していたのですが、日が経過するにつれ、子どもと過ごす時間が長いということは、「子どもの成長が見られるということなんだ」とわかりました。笑った顔、寝ている顔を見ると本当に癒されますし、がんばろうという気持ちになります。私は週に一度は公園に子どもを連れて遊びにいくようにしています。
約半年間の取得だった育児休業制度。自分が周知できるきっかけになれば
第2子が生まれるタイミングで半年間、育児休業を取得しました。長男に病気があることがわかり、入院から退院までの期間が当初の想定よりも長引きました。当初は育児休業を3カ月の予定で申請していましたが長くかかることがわかり、会社に相談したところ、「延長すればいいよ」と答えてもらえて、約半年間、制度を利用できました。家族は、「男性でもしっかりと育児休暇が取れるのはうれしい」、「そんな手厚い会社、この地域にほかにあるのかな」といった反応でした。会社の柔軟な対応に、私を含めて家族が助けてもらいました。
落合工場では、私が男性社員として育児休暇を取得した2人目です。決して多い数ではありませんが、会社は育児休暇を取得した男性社員の事例ができることで、取得者がどんどん増えてもらいたいという考えだと聞いています。取得後の私のもとには、子どもの出産予定がある社員から相談を受けます。「どうやって取得したの」から始まり、育児休業に関するいろいろな話をしました。最終的には、相談してくれた社員の方から「それなら自分も取得しよう」という声を聞き、そうやって徐々に広まっていけばいいなと感じています。育児休業制度の利用者3人目もすでに決まっていると聞いています。これから子育てを控えているという男性がいたら、大変ななかに「うれしさ」、「やりがい」を発見してもらえたらいいと思います!