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瑞浪市消防本部 みずなみししょうぼうほんぶ
消防士長 主査
成瀬 翔太さん(瑞浪市)

【2023年6月28日時点】

男性が家事に積極的なのは
瑞浪市消防本部では慣例!?
スポーツで子どもの成長を
見守ることがやりがいに。


瑞浪市消防本部にて、地域防災のために働く成瀬翔太さん。町を守る消防士の勤務を終えると家では三児の父親として奮闘しています。「経験したことを子ども達にもしてあげたい」と話す自身の子育てについて話しを聞きました。

家事、子育ては普通のこと
 瑞浪市消防本部で消防士として働き、10年弱が経過しました。私は土岐市出身、名古屋市内の大学に通いながら瑞浪市でアルバイトをしているとき、瑞浪市消防本部の方がお客様としていらっしゃいました。「地元を守る仕事」の魅力を感じるとともに消防士を身近に感じた瞬間でもあり、消防士として働くことを思い描いたきっかけです。
 今は消防士長として若手への指導も積極的に行っているほか、火災や交通事故現場に駆け付けた際には、現場において救急隊の隊長を務めています。私は34歳で、年齢的に瑞浪市消防本部では中間層です。それでも自分自身、消防士として、まだまだどの分野も学んでいくことが多いと感じています。
 消防士の多くは当直を含む1日勤務をして、勤務が明ければ2日間休み(非番)になる勤務体系です。そのためオン、オフがはっきりしていて予定も立てやすい。それもあってか瑞浪市消防本部では、男性が家事、子育てに積極的なことは慣例というか、多くの先輩方もされていることです。私が長女(10歳)、長男(8歳)、次男(6歳)と子育て真っ最中なこともあって選ばれましたが、今の職場ではそんなに珍しいことではありません。消防士は家事、子育てに積極的に参加しやすい職種だと言えるのではと感じています。

自分と似た体験を
休みの日は家事、子育ては主に私の担当になります。妻は学校で勤務していて共働きです。上手く分担しながらやっていて、特に細かく決めたわけではなく、自然と我が家のやり方が決まっていきました。休みの日は洗濯をして、料理を作ることも苦ではありません。栄養学の本を参考にして、子どもたちには栄養バランスが良い食事を摂って欲しいと気を付けています。「お肉ばかりにならないように」、「野菜、キノコ類は多めに」と考えている時間が楽しいですね。
 私は小学2年生からサッカーをしていて、小さい頃、親はよく練習場への送り迎えをしてくれました。我が家でも長女はスイミング、バレーボール、チアリーディング、長男と次男はスイミングとサッカーをしていて、私は送迎に大忙しです。それでも「自分が子どもの頃にしてもらった経験を、子どもたちにもさせてあげたい」と思ってやっています。
長男、次男が所属する瑞浪地区にある、子どもたちのサッカークラブチームでは、コーチをしています。私は岐阜県2部リーグで戦う社会人サッカーチームの「アルカンシェル」にも所属しています。ただ、子どもたちを指導するコーチ業を優先しています。小学校低学年を担当していますが、子ども達は成長が早くて、楽しそうにサッカーをしてくれます。子どもたちみんなの、そんな姿を見られることが自分のやりがいです。長女はスイミングで選手コースを選択して本格的に打ち込んでいます。

勉強、スポーツも1番を
私がサッカーをやっていたこともあり、自分の子どもたちにも「スポーツに打ち込んでもらえたら」と思っていました。今はあまり勝ち負けで順位を付けないこともあるそうですが、コーチ業や家では「勉強もスポーツもやるからには1番を目指そう」と話しています。
スポーツは勝つことで楽しさを感じることもあります。サッカーのコーチでは、1vs1の局面でどう相手に競り勝つのかも、子ども達には考えて実践してもらっています。また、「苦手なものこそ挑戦しよう」も、よく伝えている言葉です。運動でも苦手な科目でも、まずはチャレンジしてもらいたいです。「自分にできることは」と思い、私も家では宿題を見てあげるなどサポートしています。
瑞浪市にある稲津幼児園で月1回、読み聞かせの会をさせてもらっていてボランティア参加しています。子どもたちのきらきらした表情は癒されます。家庭でも外でも、子どもたちには「挨拶ができる子」、「話しを聞ける子」であってほしいと伝えています。