イクメン・イクボスページ

アース・クリエイト有限会社あーすくりえいとかぶしきがいしゃ
営業部
亀山 敬吾さん(岐阜市)

【2023年6月29日時点】

率先して家事や育児に参加。
家庭も良くなると思いますし、
それを見て育つ子どもにも
良い影響を与えると思います。


厚生労働省主催の「イクメン企業アワード2014」にてグランプリを受賞した、アース・クリエイト有限会社は、男性社員の仕事と育児の両立支援に早くから取り組んできました。同社独自の配偶者出産時の特別休暇など、制度も充実しており、営業部の亀山敬吾さんも育児休暇を取得して、子どもの世話や家事に努めました。

結婚を機に正社員へ
 入社は2021年の4月ですが、それ以前にアルバイトとして、合計3年くらい働いていました。建設関連の仕事には、20歳の頃からずっと携わってきましたから、この業界の経験は長いです。ただ業界内で職を転々としていて、岐阜にいる期間は、兄が弊社に勤めていたこともあり、アルバイトとして働かせてもらっていました。
 そんな中、結婚をすることになり、彼女の親に挨拶へ行くのに、さすがにアルバイトです、とは言いづらかったので、それを機に正社員として採用していただきました。
 現在は営業部に所属しています。現場はアルバイト時代も含めて、仕事の流れなどは多少わかっていましたが、営業は初めてです。毎日勉強という感じで、覚えていくことが多い反面、現場の経験が営業に生きていると思います。
 依頼が入ると、現場に出かけて調査をして、見積もりを作って送る、というのが営業の基本的な仕事の流れです。お客さんからはいろいろな要望がありますが、それに対して、現場を知っているからこその細かい指摘なども伝えられますし、提案もできます。
 弊社には営業と現場を両立している方が多く、さまざまな依頼にも即時に対応できるようになっているのが強みで、自分もそうなれるよう、いろいろとチャレンジさせてもらっています。

現場に出向くことも
 弊社には、店舗や個人から駐車場の白線引きの依頼が多く入ります。営業として作業後の確認には必ず出かけます。駐車場のラインは作業を終えると見栄えが大きく変わり、非常にきれいに見えるようになります。見た目の印象が変わりますので、お客様から「ありがとう、きれいになった」と感謝の言葉をいただくことも多く、やりがいを感じます。
 現場の人手が足りないときには、作業に出向くこともあります。白線を引くには専用の国家資格が必要なため、昨年取得しました。白線引きには職人の感覚に頼る部分が少なくなく、今後経験を積んでいきたいと思っています。
 白線の塗料は約200度に加熱して使用します。冷めると固まってしまうため、真夏の炎天下でも火を絶やすことはできず、大変な熱さとなります。高速道路の仕事の場合は工期が決められていて、期日までにどうしても終わらせなくてはいけません。ときには働き詰めになることもあります。同じ作業の繰り返しなど、地道で大変な作業ばかりですが、きれいに仕上がると、やっぱり達成感がありますね。

休暇中に大変さを実感
 昨年の11月に子どもが生まれました。妻は里帰り出産をしたのですが、岐阜に戻ってきたタイミングで育児休暇を取らせてもらいました。実家では義母がいろいろと世話をしてくれていたのが、こちらではそれがなくなります。体も辛そうだったので、できる限り家事をしようと、1週間まとめて休暇を取らせてもらいました。
 元々家事はするほうでしたので、結婚後も割としていましたが、子どもを見ながらの家事の大変さは、思っていた以上でした。妻の大変さを身にしみて感じました。そのときがあったからこそ、今もできるだけ早く帰るようにしています。
 育児休暇中は夫婦ふたりなので、どちらかが家事をやって、もう一方が子どもの面倒を見ればいいわけですが、今は妻ひとりで、動き回る子どもを見ながら家事をしなくてはならないため、大変です。家にずっといて、子どもといっしょにお昼寝をしたりと、楽そうに考えてしまいがちですが、そんなこともできないんだなと思います。
 奥さんに任せっきりの人もいるようですが、家事や育児を率先してやろうと、休暇中の経験から僕の中で意識が変わりました。

得意不得意を補い合う
 妻は専業主婦です。別に話し合ったわけではありませんが、できるほうがやるという感じで、育児はほぼ分担してやっています。初めてお風呂に入れたときは、ちょっと怖かったです。
 いろいろやってくれる妻でも、絶対に苦労していると思います。仕事をしているからという理由で何もしないのは違うと考えます。私は洗濯物を畳むのだけが苦手で、そういう不得意なところはやってもらうので、得意なことは私がやる、そんな得意不得意を補い合って、役割分担をしていくのがいいのではないでしょうか。それで私たちはバランスが取れていると思います。
 コロナ禍でお出かけなどを控えてきましたので、今後コロナが落ち着いたら、子どもにはいろいろな経験をさせてあげたいですね。休日は予定がない限り、ほぼ子ども中心です。健康で、やさしく育ってくれればいいなと思っています。