イクメン・イクボスページ
株式会社メルコエアテック
磯村 達哉さん(中津川市)
夫婦それぞれが
フルタイムでの勤務
だから、融通を利かし合い
公私の両立を図っています
三菱電機グループの株式会社メルコエアテックでは、換気扇やロスナイ(全熱交換器)、産業用を含めた空調用換気送風機の屋内外端末部材の開発、および販売を行っています。2008年に新卒社員で入社した磯村達哉さんは、社内の業務システムの管理を任されており、家に帰れば3児の父として共働きの奥さまと協力しながら子育てに励む日々です。
30歳で父親に
就職活動で訪問した際に社内の見学をさせてもらったところ、通っていた高校の先輩たちの姿を見かけたことで親近感がアップ。また、何百・何千人もの社員が働いているマンモス企業ではないので、働いている人たち皆とコミュニケーションを取りやすいのではないかと考えました。これらの気づきが入社の決め手です。
現在私は、在庫や受発注の管理、物流といった日々の業務運営に必須となる各システムの管理を担当しています。システムのユーザーである各部署の社員から上がってくる改善要望を取りまとめた上で、外部のベンダーさんと仕様を固め、その後も協力しながらよりよいシステムの改善を実現させます。
プライベートでは3児の父親です。30歳の時に晴れて父親になり、32歳で第二子、33歳の時に第三子が生まれました。現在は妻の実家で暮らしており、妻自身も働いているため、共働き家庭ということになります。
義母の協力を得る日々
結婚当初は妻とふたりでアパート暮らし。第一子を妊娠し、出産する前に妻の実家に引っ越しました。以降、今日まで義母には家事でとてもお世話になっています。
第一子出産後、妻は1年間の育休を取得しました。妻の実家に引っ越したわけですから、彼女の母はすぐそばにいます。これが妻にとっても大きな安心要素となり、ひとまず私は育休を取ることなく仕事を継続しました。とはいえ義母も仕事をしていますから、妻の復職にあたっては、子どもの預け先を確保することが必須でした。幸い妻の勤務先には託児所があったので、そこを利用することにしました。
第二子・三子は年子でした。妻は第二子を産む前から産休に入り、第三子を産んでから1年が過ぎるくらいまで仕事を休みました。そして、妻がいよいよ本格的に仕事に復帰するとなった時、ひとつの懸念点がでてきました。それは寝かしつけです。というのも、妻は看護師。復職したら夜勤シフトに入らなければなりません。「寝かしつけは、ママじゃないとダメ」という話を聞いたことがあり、私の寝かしつけですんなり寝てくれるかどうかとても不安だったわけです。ところが、意外にも子どもたちがおとなしく寝てくれたので、この不安は杞憂に終わりました。
定時帰りを実践
現在、子どもたちは妻の勤務先の託児所に預けるのではなく、幼稚園に通わせています。園は会社から近い場所にあるので、送迎は基本的に私の役目。以前はある程度残業も加味しながら仕事を進めることが多かったのですが、幼稚園の送迎を自分がするようになると、残業をしていては迎えの時間に間に合いません。そこで、定時退社を実践すべく、仕事では計画性を重視し、外部に協力をいただける部分はお任せするようになりました。一方、会社としても社員の労働時間の意識変化を促すべく、就業管理システムを導入。私としても定時帰りをより強く意識できるようになりました。
3人の子どもは、まだ幼児なので、急な体調変化を起こしやすく、発熱等で幼稚園から「迎えに来てください」という連絡が入ることもたびたびあります。それに、健康診断や予防接種などで定期的に病院に行くこともあり、仕事を半休、あるいは全休しなければなりません。ただありがたいことに、会社は社員の私生活の充実を目指していますので、突発的に休まなければならない事態が起こっても、社内の理解は得やすい状況ができ上がっていると感じています。なお、こういった子どもの通院を含め、介護や学校行事などで休みたい時は、有給休暇とは別の休暇で処理させてもらえるので、その点もありがたい限りです。
普段、子どもの送迎と病院の付き添い以外では、入浴は私の担当です。17時に仕事を終え、幼稚園に迎えに行き、帰宅したら18時頃。その後すぐに入浴です。夕食前にお風呂を済ませておくと、子どもはのんびりくつろげて、私たちも家の用事を進めやすくなります。
夫婦で融通を利かせる
育児をするにあたり、「休暇の取得はなるべく半々で」と夫婦で話し合いましたので、妻にも子どもの予定で休んでもらうことがあります。例えば、こちらの仕事でどうしても外せない案件が予定された時と、子どもの通院等が重なった場合は、私の代わりに妻が子どもの付き添いをします。ほかにも、システムの切り替え作業で私が土日曜に出勤することになった場合、妻のシフトに前もって休みを組み込んでもらうことがあります。
夫婦ともども正社員で働いていますから、融通し合いながら、公私の両立を図っています。でも、この先どうしてもふたりとも休めない状況と対峙するケースがあるかもしれません。そうなった時は、お互いの親の助けを借りての総力戦です。
子どもが生まれる前、社内の先輩パパにいろいろ相談したことがあります。その時に、「乳幼児期は思いのほかすぐに過ぎてしまうから、一緒に居られる時間をできるだけ多く設けた方がいい」と言われました。今まさに私はそれを痛感中です。今後はもっと自分が子どもと関わり合えることを見つけます。そうすれば、親子のコミュニケーションもより楽しめますし、何より妻の負担が少し軽減されるはずです。