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一般社団法人かみいしづ緑の村公社
係長
石坂 尚太さん(大垣市)
「子育て」という言葉に構えることなく、
素の自分で子どもに接して、
子どもと共に自分も成長する。
キャンプ用品のメーカーに販売員として勤務していた石坂尚太さん。店頭での接客はもちろん、イベントの企画からポスターやSNSでの情報発信まで、幅広い業務を行っていました。
2016年に大垣の店舗へ異動となり、2018年にかみいしづ緑の村公園で行われたモニタリングキャンプイベント"KAMIISHIZU PLAY"に実行委員として参加。
これがきっかけで2020年に一般社団法人かみいしづ緑の村公社へ転職されました。
現在は事業係として広報活動やイベントの企画等を行っています。
兵庫から上石津へ
もともとは兵庫県の出身で、勤務先の異動で大垣市へ来ました。キャンプ用品メーカーに勤務していた関係で、市から運営を手伝って欲しいと声をかけられて、"KAMIISHIZU PLAY"に参加する事になりました。
大垣の店舗に勤めて2年ほど経っていましたが、上石津を訪れたのはこの時が初めてでした。キャンプの運営という部分でイベントのお手伝いをしたのですが、参加してみて地域活性化という活動にも興味を持ちました。その思いが徐々に大きくなっていき、自分の専門性を活かして地域活性化の仕事が出来ないか、"KAMIISHIZU PLAY"を担当した市の職員さんに相談したところ、その時の会場だった公園の公社を紹介して頂きました。上石津が気に入っていたこともあり、これを機に一般社団法人かみいしづ緑の村公社に転職を決めました。
地域のために働く
現在の仕事は、主に公園の広報やイベントの企画・運営・情報発信を、前職での経験を活かしながら行っています。また、公園の外に目を向けた活動として、地元の飲食店や農園等と連携した企画立案という、公社の仕事の一つでもある地域活性化にも取り組んでいます。
かつて参加した"KAMIISHIZU PLAY"は、地元のカフェや飲食店も参加したマルシェとキャンプが融合したようなイベントで、地域活性化や公共施設の新たな活用を探る実証実験として開催されました。自然公園を利用して新しい遊び場を創出する、完全招待制のモニタリングキャンプイベントです。
この時に抱いた地域活性化への関心と思いが、今の仕事に深くつながっています。
妻に追いつけ!
2018年に結婚して、2021年に女の子が産まれました。妻は以前フルタイムで飲食系の仕事をしていましたが、子どもが出来たのを機にパートタイムの事務職に転職しました。家事・育児はお互いが出来る範囲で分担しているつもりですが、仕事がフルタイムとパートタイムの違いもあると思いますけれど、やはり7:3か6:4の比率で妻の方が多いと感じています。
妻は土日が休みで自分は平日の休みが多いので、妻が仕事に行っている日は食事の用意をしています。得意料理はダッチオーブンで作るローストチキン。キャンプで料理を作っていたので男の割には出来る方だと思っていますが、レパートリーを増やしたいのでネットで調べながら新しい料理にチャレンジしています。それと、レパートリーを増やすのと同時に、手早く効率的に作ることも目指しています。でも、飲食に勤めていた妻にはまだまだかないません。レベルが格段に上なんです。
役割分担より思いやり
家事の中で苦手なのは掃除と片付け。苦手というか腰が重いというか、なかなか手を付けるのが億劫なのですが、妻の負担を減らしてあげたいと頑張っています。
育児については、もともと子ども好きなので苦になりません。少しでも子どもと一緒にいたくて、保育園のお迎えは時間より早く行ってしまいます。遊んだり絵本を読んだり、ご飯を作って食べさせたり、おむつを替えたりお風呂に入れたり、日々やらなくてはいけない色々な事も、子どもと一緒に楽しくやっています。
相談して分担を決めたりという事はしていません。自分から進んでやったり、妻に頼まれて引き受けたり。お互いが自然とカバーし合っていて、手伝うとかやってあげるという意識はありません。やって欲しい事があれば素直に相手に言えるのも大事かなと思います。
子育ては自分育て
仕事をするうえでスケジュール管理はとても大事だと思っています。その日にやる事、今週末の締め切り、一年間のスケジュールといった単位で仕事をとらえ、「無駄な時間を無くす」「効率よく働く」「残業を減らす」を心がけています。
有給休暇を取りやすい職場だという点も、自分が家事・育児に時間を回せる大きな要因だと感じています。一時間単位でも取得できるので、子どもの事での急な早退や遅刻にも対応できる、非常に柔軟な職場だと思います。また、職場のみんなもお互いさまという感じで、休んだ人をカバーしたりカバーしてもらったり、助け合いが出来上がっています。
"「子育て」"と聞くと義務的に感じてしまう人もいるかも知れませんが、"子育てするぞ"と構えることなく、素の自分で子どもと接すれば良いと思います。子どもと友達のような関係、子どもと共に成長していく関係、それで良いのではないでしょうか。