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株式会社日本キャンパック岐阜工場かぶしきがいしゃにほんキャンバックぎふこうじょう
製造課
池田 智好(いけだ ともよし)さん(岐阜市)

【2024年8月23日時点】

まずは1日で結構なので
家事育児を体験してみて下さい。
その大変さを理解すれば
あなたの行動は変わるはずです。


国内大手飲料メーカーからの委託を受けて、コーヒー・お茶・ジュースなどの各種飲料を製造している株式会社日本キャンパック岐阜工場。その製造部門で包装工程を担当されている池田さんは、4人の子を育てる父です。製造工場の交替勤務は家族と休みが合わない事も多いのですが、土日に休みが重なったときは出来るだけ家族と過ごし、普段の食事はほとんどを自分1人で作るなど、全力で家事・育児に取り組んでいます。

仕事と育休のバランス

10年前に入社してから3人目の子どもまでは妻の退院に合わせて5日前後の有給休暇を取りました。その頃は会社の子育てに関する制度の有無を気にしたこともありませんでした。4人目が産まれたときも有休を取るつもりでいたが、同僚が育児休業を取得したという話を聞き初めて会社の育児休業制度のことを知りました。
今回は有給休暇ではなく育児休業を取得しました。妻はもっと長く取得して欲しかったようですが、工場は年中止まらず稼働していますし、仕事も絶えず流れています。1人抜けたときの仕事量を考えると、残ったメンバーの負担も容易に想像がつくので、あまり長く取得することは考えませんでした。
育休中は、市外にある妻の実家に3人の子どもと一緒にお世話になりました。妻が病院に入院しているときは見舞いに行ったり、役所での手続き、市内の小学校と保育園への送迎、子どもたちをお風呂に入れたりしていました。妻が退院してから、妻と4人の子どもたちは義父母の家でお世話になり、とても感謝しています。
 保育士をしている妻も新年度のスタートに合わせて育児休業から復帰。子どもたちも岐阜に戻って家族6人の生活が始まりました。就学前の子どもたちは妻の勤務する保育園に通っているので、朝は妻が子どもたちを連れて出勤し帰りも一緒に帰ってきます。小学生は自分で登校し、学童保育へ行ってから帰宅します。私の勤務は昼勤(8:00~20:00)と夜勤(20:00~8:00)の二交替制で、昼勤4日・休み2日・夜勤4日・休み2日を繰り返します。休みが土日に重なる事が少ないので、出勤する日の家事・育児はほとんど妻にやってもらっています。

何にでも挑戦してみるべき

ある時、妻から「実はご飯を作るのは好きじゃない」とカミングアウトされ、私がご飯作りをすれば妻も少しは楽になると思い挑戦してみました。父が料理をする人だったため、料理ならできるかなと思ったからです。始めてみると楽しくなり、今ではご飯を作るのはほとんど私です。
休みの日に冷蔵庫のチェックをしてスーパーに行きます。常備している食材の補充や、食べたいものや作ってみたいものを考えて買い物をするのが楽しみになりました。作り置きをしておけば、食べるときに温めるだけなので、仕事でいない日に少しでも妻の負担が減っていたら嬉しく思います。

少ない機会を有効に

 休みが土日や祝日に重なったときは、できるだけ家族サービスに努めます。妻の好きな喫茶店のモーニングへ行ったり、日帰りで近場へ(末っ子がまだ小さいので...)遊びに行ったり、この夏は会社の「家族工場見学会」に上の子3人と参加しました。家族を会社に招待し、どのような場所でどんな仕事をしているか理解を深めてもらおうという社内イベントです。子どもたちは夏休み期間なので、プールかどこかに連れて行こうかと思っていましたが、社内で告知を見て参加することにしました。ペットボトルに飲料を詰めるところから包装までの工程を見学して、お昼ご飯は社員食堂で一緒に食事をする体験もありました。子どもたちが私の仕事をどこまで理解してくれたか分かりませんが、楽しかったようで機会があればまた参加したいと思っています。

体験すれば貴方も変わる

以前は家事や子育てがどれだけ大変か分かっていなかったため妻とよく喧嘩をしました。あるとき妻が留守で私が1人で1日子どもたちの面倒を見ることになり、どれだけ大変か身を持って体験したことで認識が変わりました。ぜひ奥様と1日交代して「お母さんの1日」を体験してみて下さい!