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メイラ株式会社 関工場
丹羽 勇人(にわ ゆうと)さん(関市)
自分自身が楽しめるよう工夫
家事・育児に苦手意識を持たず
まずはやってみてほしい
自動車や一般産業製品の設計・製造などを行う、メイラ株式会社関工場。輌機製造部に勤務されている丹羽勇人さんは、6歳・4歳の2人の子どもを育てる父です。早番・遅番の勤務時間を有効活用し、「フルタイムで働き続けたい」という妻の両立をサポートしながら、自身も仕事と家事・育児に奮闘しています。
妻の両立をサポート
結婚する前から妻はフルタイムで定年まで働き続けたいと言っていたため、その思いを尊重したいと夫婦で日々試行錯誤をしています。お互いに仕事をがんばりたいからこそ、家事・育児はとくに分担せず、やれる方がやるというスタイル。私がお風呂・寝かしつけをしている間に、妻は食器洗いや保育園の準備などの家事をしてくれています。子どもたちがスムーズに次の日を迎えられるようにというのを1番に考えて生活しています。
私の働いている部署では勤務時間が2パターンあり、早番のときは7時〜15時45分・遅番のときは15時45分〜0時30分までと決められています。早番だと16時頃には帰宅できるため、平日の食事を作るように。遅番のときも出勤前に作っておいて、家族が帰宅したらすぐ食べられるように準備しています。
もともと料理が得意というわけではないですが、一人暮らしの経験があるため、ひと通りの家事はできます。帰宅してからぼーっと過ごすのも妻に申し訳ないですし、時間を無駄にしたくないという思いもあって、食事づくりを担当するようになりました。
食事づくりでこだわっているのは、やっぱり栄養バランスです。はじめのうちは何品もおかずを作っていたのですが、品数がいっぱいあっても子どもたちが食べてくれるものは限られます。野菜や肉・魚といろいろな食材を食べてほしいので、おかずをあえて一品に減らして具材や味付けを工夫するようになりました。
同じ具材・調理方法でも味付けを変えれば、別の料理になります。料理は理科の実験のような感覚でやっている部分もあり、発想力や考える力を養えているなと感じています。
休みを取りやすい環境
会社には3日間好きなタイミングで休みを取れる出産休暇があるため、1人目・2人目の両方で活用しました。妻の退院に合わせて取得でき、とてもありがたかったです。
私は妻と相談して育児休業までは取りませんでしたが、職場には同じ子育て中のパパが多く、休みは気兼ねなく取れます。基本的にペアや班で仕事をしているため、自分が休むと仕事が回らなくなるということはありません。みんなでフォローし合える体制が整っており、急な休みにも理解があるなと感じています。
自分も遊びを楽しむ
休日は育児がメインです。朝食を食べて、9時か10時くらいには子どもたちを連れて一度外出。昼食を食べに戻り、また外遊びをします。家にいると、YouTubeやゲームをする時間が長くなりがちです。私自身、小さい頃から野球をずっとやっていて体を動かすのが好きということもあり、子どもたちをできるだけ外に連れ出すよう意識しています。
子どもたちとの遊びに育児をしている感覚はありません。せっかくやるなら自分も楽しくやりたいと思っているので、子どもたちを巻き込んで一緒に遊んでいるという感じです。
やってみることが大切
「仕事で活躍したい、仕事の能力を上げたい」と思っているパパにこそ、家事・育児をやってみてほしいです。家事・育児と仕事には共通する部分あると感じていて、必ず仕事に活きてくると思っています。私の場合は納期までに品物を製造するという仕事ですが、これを家事・育児に当てはめると子どもたちを寝かしつけるのがゴール(納期)です。寝かしつけまでには、夕飯・お風呂などさまざまなタスクをこなさなければなりません。食事を作りながら食器洗いをしたり、お風呂を沸かしながら保育園の準備をしたりと、決まった時間までに終わらせられるよう逆算して生活するようになりました。普段の生活で自然と無駄な時間を過ごさないように動くクセがついたため、仕事でも頭を使って要領よく動けるようになった気がします。
家事・育児を退屈そうとかネガティブなイメージで遠ざけてしまう人もいるかもしれませんが、まずはやってみてほしいです。実際にやると妻がこんな大変なことをしてくれていたんだなと気づけますし、意外と楽しいと感じるかもしれません。仕事でもうまくいって上司に褒められるとうれしい・もっとがんばろうってなると思います。家事・育児も同じで、私の場合は作った食事を家族が「おいしい」と食べてくれるとうれしいですし、また作りたいとやる気が出ます。成功体験を積めば自分に自信が出で、仕事でも家庭でもイキイキしてくると感じています。


