岐阜で活躍する女性の紹介
〜岐阜で活躍する女性からあなたへのメッセージ〜

できない理由探しより
できる方法を考える。
自分らしく、なりたい自分へ。


岐阜県若者サポートステーション中濃地区/キャリアコンサルタント
村瀬英里子(むらせ えりこ)さん(郡上市)

【2015年3月 3日更新】

キャリアコンサルタントは、その人らしい仕事や生き方の選択・開発を支援するスペシャリスト。結婚・出産後、その仕事と出会った村瀬英里子さんは、岐阜県若者サポートステーション中濃地区エリアサポーターとして、またフリーのキャリアコンサルタントとして活躍中。子育て期女性の自己実現をサポートする地域サークルChocotte(チョコット)も主催し、コンサルティングや講演活動、サークル活動を通じて、仕事や子育て、キャリア形成などに悩む人たちを応援しています。

スノボが人生を楽しくしてくれた。
リフレッシュって、大事。

 スノーボードが大好きで、競技者を目指したこともあるんです。6年間営業職としてアパレル会社に勤めていましたが、「今しかできない夢」を追いかけて退職。トレーニングに打ち込み、いよいよこれからというところだったのですが、ケガを負ってしまいました。悔しかったし、辛かったですよ。でも、ゲレンデに戻って、また滑ってみたら、楽しくて気持ちが晴れました。そして「競技者からインストラクターになろう」と目標を切り替え、立ち直ることができました。その後、スノーリゾートでの経験を活かし、リゾート専門の人材サービス会社にて、マネージャーとして勤務し、たくさんの若者たちの仕事や夢をサポートしてきました。
大好きだったスノーボードは現在では大切な家族共通の趣味になっています。仕事で落ち込んだ時も、雪山に立てば気持ちがリフレッシュできます。スノーボードは私のライフワークの1つ。人生をより楽しくしてくれています。

結婚・出産を経て出会った
充実の日々と天職。

 結婚を期にマネージャーの仕事を離れ、出産後は一時派遣スタッフとして働きましたが、第二子の妊娠・転居により退職。第二子出産後、ハローワークで見つけたのが岐阜県若者サポートステーションの仕事です。前職で多くの若者をサポートした経験から「人の役に立つような仕事をしたい」と考えていた私にぴったりと直感。当時は、キャリアに関する資格は持っていませんでしたが、採用いただき、2ヶ月キャリアサポーター研修に通いました。娘が生後7ヵ月の頃です。郡上市から岐阜市へ、子育て期の私が頑張ることができたのは家族のサポートと安心して預けることができた保育園の先生方の笑顔のおかげです。その後、エリアサポーターとして勤務しながら、キャリアコンサルタントの資格取得のため養成講座にも通い、試験も合格!以来、キャリアコンサルタントとして、フリーでも活動しています。キャリアコンサルタントには国家資格もあり、そちらも一昨年、3度目の挑戦でようやく取得できました。結婚・出産、新しい仕事と、30代になってからの日々は濃いです。人生で一番勉強したことは確かですね(笑)。

決めたら、前進あるのみ。
方法を工夫すれば、きっとできる。

 もともと勉強嫌いで、学校でも会社でも机に座ってじっとしていることが苦手でした。でも、人と関わる仕事をして「これは自分に向いている」と感じたので、チャンスをいただいた時に頑張れたのだと思います。自分のキャリアって、自分がなりたいからつくっていくもので、自分で決めたら目標に向かいステップを踏む。実は昔から言い出したらきかない性格なんです(笑)。とはいえ、資格取得の勉強をしていた頃は、2人の子育てをしながらで、落ち着いてテキストを読む余裕はありません。だから、子どもの落書き帳にポイントを手書きしてスマホで撮影し、ちょっとした時間に、晩御飯作りながらとか、眺めて勉強。何でも「できない」と諦めず、「どうしたらできるかな」と考え、工夫します。家事や子育てで忙しいから、時間の使い方もうまくなりました。私は要領がいいんですね(笑)。

学ぶことで世界が広がる。
仕事を通して気づき得る。

 キャリアカウンセラーになって良かった。学んだことによって、自分自身をより理解でき受け止めることができました。子育てや仕事のスタンスが変わったと思います。「私らしくやればいいんだ」と、生きるのが楽になりました。勉強して出会った言葉や、仕事を通して得た気づきは、私に力をくれています。私が、今、同じ女性たちに伝えたいことは、「やりたかったことや、夢や仕事も諦めることなく、自分なりの出来る方法を探す」ことです。