土岐市で、フードからスイーツまで手づくりにこだわったナチュラルアジアン「杏(あん)カフェ」を経営する渡部晴美さん。アジアンテイストでキュートな店内は、かしこまらず、ほっと一息つけるくつろぎの空間となっています。もちろん子連れも大歓迎。家族との時間も大切にしながら、ポジティブシンキングでお店を切り盛りしています。
出産後、勤めた
カフェで料理を会得
2人目の子どもを出産後、社会復帰を果たした先が新規オープンのカフェでした。厨房に立った経験はありませんでしたが、そこでみっちりと料理をたたき込まれました。もともとケーキづくりが好きだったこともあり、徐々に自分のつくった料理で誰かが笑顔になってくれることによろこびを感じるようになりました。
2014年5月土岐市のサンマート敷地内に、念願だった「杏カフェ」をオープンさせました。店名は、愛犬の名前から。2歳になる彼女(愛犬)が「杏カフェ」のオーナーでもあるんですよ。カフェの運営は1人。接客はもちろんのこと、モーニングからランチ、デザートまで「できるだけ手作りで!」と心がけているので、料理からスイーツまでの仕込みもしています。時間があれば新メニューの考案や試作、メニューやポップも手作りしています。
日々、お客さまの
笑顔がみたくて
小さな店ですが、日々出会いがあります。お客さまが再び店を訪れてくださったときなどは、「やってきてよかったな」としみじみ思いますね。お1人さまでも、お子さま連れの方も、笑顔でお店を後にしていただけるよう常に心がけています。苦労といえば、まとまった休暇が取れない点でしょうか。
またカフェを続ける中で、クリエーターの方々との出会いも数多くあり、自分にとっても刺激になっています。この出会いを活かしてカフェでは、アジアン雑貨や手づくり小物の販売も行っています。また不定期ですが、イベントも開催してきました。
家族との時間を
大切にしたいから
公私が両立できているかどうかは疑問ですが、「杏カフェ」の定休日は日曜日。会社員である夫の妻として、2人の子どもの母親として、飲食店としては思い切った決断でしたが、家族が家に揃う日曜日の時間を大切にしたかったためです。日曜日に休むなんて!との声もなかったわけではありませんが、「家族との時間を大切にしているから、お店のこの優しい雰囲気がつくり出されているのね」といったお客さまの声に救われています。
趣味は、週1回のフットサルと、パワーヨガ。フットサル暦は8年ほどになります。身体を動かすことが好きなので、よい息抜きになっていると思います。
笑顔を忘れずに
カフェを続けていきたい
座右の銘は「人生は楽しんだ者勝ち」。落ち込んだときも笑顔でいれば、次第に気持ちも晴れるものです。つらいときや苦しいときも、楽しんで笑顔で取り組もう!という精神を大切にしています。
夢は、この「杏カフェ」を少しでも長く続けていくことですね。そのためには「欲張らない」。大きな資本がなかったにもかかわらず、家族の協力を得ながら「やりたい!」という気持ちだけでここまできました。しっかりとした基盤ができるまでは大きなことをしようとは考えていません。「今できることを精一杯に、手作りのぬくもりを大切に、笑顔でできる範囲で!!」をいつも心に置いて、一歩一歩着実に「杏カフェ」というベースを築いていこうと思っています。
そして余裕ができたら、いつか小笠原へ家族旅行にでかけたいですね。