女性の活躍を推進する十六銀行。小川秀子さんは出張所の運営と管理、取引先と信頼関係構築を担う所長です。2014年12月に発足した「輝けなでしこ☆プロジェクト」のサブリーダーも兼任。自身の経験を活かし、女性行員のために職場環境を整えています。
所長として出張所を管理しつつ
金融のプロとして顧客にアドバイス
岐阜県のトップバンクとして信頼感があり、先輩たちからの評判もよかったため、十六銀行に入行しました。当時は寿退社が一般的で、自分もそのつもりでした。一般職での採用だったため、「数年勤められたらいいかな」と軽い気持ちでいました。こんなに長年働き続けるとは正直思っていませんでしたが、今まで充実した日々を過ごせたことに感謝しています。出産と同時に育児休職制度ができたため、周囲に合わせて取得するなど、時代の流れに沿って働いてきました。達成感が得られるのは、お客様の人生について会話し、ご提案に対して「ありがとう」と感謝された時。難しい部分は、お金のプロとして経済状況や法改正、事務手続きの変更などについて常に勉強する必要があることです。現在は、自分が持つ金融の知識以上に管理業務が必要となるので、違った意味で大変だと感じることもあります。
経験した不都合を繰り返さないよう
今後のために道を切り開く
振り返れば、育児をしながら働くことに不都合を感じたり我慢しなければならないことがあったりと、大変だったこともありました。そこで、「今後のために道を切り開いていかなくては」という思いで「輝けなでしこ☆プロジェクト」のサブリーダーという指名を引き受けました。現在、すでにいくつかのプロジェクトが動いていることに、「よかった！」と手応えを感じています。以前は子どもの学校の行事に行けないことや、その日に休みを取りにくいことなどが、精神的に辛く感じられました。今は「輝けなでしこ☆プロジェクト」からの提言を受けて「半日年次休暇制度」の導入に向けて準備が進められるなど制度が整いつつあるので、周囲の認識も変わり女性行員が働きやすくなるのではと思います。
趣味の時間は無心で集中
仕事用スーツを仕立てて気分爽快
仕事中はプライベートのことを忘れて集中。お客様とは良好な信頼関係を構築し、職場ではコミュニケーションを大切に、協力し合って働きやすい環境づくりをしています。プライベートでは仕事のことを忘れて、家族の協力を得ながら自分ができる範囲で無理のないように家事などをします。息子が幼く手がかかるときは両立が大変でしたが、今ではもう大学生。過ぎてしまうと懐かしく感じます。今も変わらず、仕事と家庭それぞれに時間的制約があり慌ただしいのですが、日々充実感があります。趣味は洋裁で、仕事用のスーツも自分で作ります。デザインを考えて型紙を作成し、裁断して縫製。自分の体に合わせて微調整しながら作るので、着心地は抜群です。黙々と作っていると日ごろのモヤモヤを忘れて無心になれるため、いい気分転換になります。完成すると達成感もあって、大満足！スーツなら1日半で完成させます。
すべての人との縁をつなぐお金
今後も多くの人生に関わっていきたい
お客様には人生観や価値観、ライフプランなど、さまざまなお話を聞かせていただきます。本や映画のようにそれぞれの人生があり、疑似体験的に感じられるときもあって楽しく思います。お金はすべての人に関わることなので、お話を聞いて適切にアドバイスし、喜んでいただけることがやりがいと喜びです。今後もたくさんの方と関わっていきたいですね。そのために、私自身は最新の正しい知識を習得して、もっと信頼してもらえる人間になるよう努めていきたいです。
